Aマウントレンズは今が買い?


久々に機材(レンズ)の話です。

CP+のタイミングで、
ソニーから、FE 135mmF1.8 GMが正式発表。
これを取り上げる話題も目立っていますね。

本来なら同じソニーの、Sonnar 135mmF1.8 ZAが、
筆頭の比較対象となるところですが、
出てくるは、シグマの135mmF1.8 Art ばかりのようです。

Aマウントの不人気さを裏付けるような事象ですが、
つまりは、今こそが、買い時ともいえるわけです。

特に、SSMやSAMなど、モーター付きのレンズであれば、
アダプターが、TLMなしの、LA-EA3でも、
α7ii以降のボディで、像面位相差AFが使えます。
(初代α7では、何故かこのファームアップがありません)

ただ、ボディからとなると難しいですね。
α900が、5万円代で買えますが、
今からなら、 Eマウント+LAアダプターではないでしょうか。
α7初代が、未だに現行機種であるというのも、 凄いです。

MINOLTA AFレンズ 初期ラインナップの評判

さて、ソニーAマウントの前身である、
ミノルタαシステムが登場したのは、1985年。

当時の私は、カメラの事など眼中にはなく、
歴史の1ページという感覚ですが、
そのデビュー時にラインナップされていた、
所謂、初期αレンズ群というのは、

ミノルタが社運を託し、
αシステムの成功のために本気で作っているため、
どれも描写性能が高い。


という話は、よく聞きます。

昔の50mmレンズは、カメラメーカーの顔となるため、
各社、真面目に作っており、CPが高い。

というのと似た話です。

昨年のジャンク漁りから、
なるほど、確かに・・と、初期α伝説?を、
実感するようなレンズを手に入れました。

さて、どういうレンズでしょう? 

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最初に驚いたのが、この鳩さんですが、
まず発色がいいですね。
α900との相性がバツグンです。


キレもいいし、
鳩の丸みを充分に感じるトーンの良さ。


何より、ボケがとても綺麗で、正にミノルタでは?


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ただのドバトですが、
発色、コントラストが良く、 重厚感がありますね。

基本的に撮って出しRAWで、編集はしていません。
縦構図の場合のみ、見やすいように、アスペクトを4:3に変えています。

鳩が撮れてるのだから、望遠では?
と思った方・・鋭いです。


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やはり、ボケがタダモノではないですね。
シャープネスも充分で、被写体が浮き上がってきます。

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風景の解像も良く、全体の凹凸感が出ています。
意外とこういう風に写らないものです。 
 
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室内の暗い所で、 露出アンダーだったため、
RAW編集で、多少ブーストしていますが、
描写が痩せず、猫のむっちり感を維持しています。
RX100や安いズームだと、のっぺりフラットになるところです。

とりあえず、私が唸った数点見ていただきましたが、
総じて感じるのは、

描写の厚みと、発色、ボケの素晴らしさ。ピントは当たり前にシャープ。

・・正当なミノルタレンズ!という気がします。

さて、この素晴らしいレンズの正体は? 








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MINOLTA AF ZOOM 75-300mm F4.5-5.6


昨年、ミノルタジャンク3本のセットを、
2000円ほどで購入した中の1本です。
その中には、Macro 50mmF3.5などがあり、
興味半分の転売目的でした。 


最初は、お手軽ズームではなかった


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「F値変動の75-300」というと、
キットレンズ、お手軽ズームの定番スペックで、
私も当初、こんなズームに関心はなく、
動作確認だけして、即オクのつもりでしたが、
試写結果を見て、思い留まりました。

因みに、上記5枚の画角は、
上から、300mm 300mm 250mm 75mm 100mm
絞りは全て開放ですが、
F値変動型の場合、基本は、暗い方の開放に固定。
このレンズの場合、F5.6通しで使います。

調べてみると、このレンズ自体は、
少なくとも最初の1本は、

決して、「よく写るキットレンズ」ではなく、
そこそこ高級なレンズとして作られていたようです。

α初期の望遠ズームは、3種類。
・100-200 F4.5
・70-210 F4
・75-300 F4.5-5.6

名レンズとされる、茶筒・・70-210F4の価格が、62,000円。
75-300は、87,500円と、更に上位に位置し、
いずれも当時としては、高価なレンズでした。
(100-200は、ハンドリング優先のコンパクトズームで、 35,000円程度だったようです。)
因みに、標準の50mmF1.4が、27,000円でした。

今で言うなら、 SEL70300G、70200Gクラスの価格です。

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この画像は、JPEG撮りのため、
EXIFにレンズ名が入りません。α900の仕様です。

が、3本いずれも初代のみの設計であり、
以降の後継と思われるスペックのものは、
光学再設計、コストダウン、軽量化と、

所謂、お手軽ズームへの道を辿ります。
・・初代AFレンズに人気が集まる所以ですね。

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4メートル位の距離から、300ミリで撮っていますが、
ハルジオンがこの位の大きさで、
ここまで鮮明に写っているのは、
かなりの解像力と思います。

一般的なお手軽ズームに共通するのは、
描写が薄いのと、望遠側が甘い点ですが、
このレンズは、そのような
キットレンズの写りではないですね。
重さもそれなりにあり、 お手軽ズームとは言えません。


2代目以降、お手軽ズームへ

75-300は、2代目の75-300 NEWで、
光学再設計を行い、軽量、コンパクト化、
価格も4万円代と、かなりのお手軽レンズに変身します。

そのNEWから、 75-300 II75-300 Dと、
計4世代の75-300があったようです。

ただ、それらのモデルが、初代75-300より、
劣るのかどうかは、わかりません。
大差ないのだとすれば、
それはそれで、ミノルタの技術は凄いですね。 


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緑も生き生きと描写されています。

75-300が普及化していく一方、
同じようなデザインで、
100-300APO(APO TELE ZOOM 100-300 F4.5-5.6)があります。

これは、価格も安めなので、

300ミリを置いておこうと、1年ほど持っていたことがあります。

APOを名のるだけに、
発色のクリアさ、シャープネスは、最近のレンズと遜色ないと思いますが、

ボケの美しさ、300ミリでの解像力は、
初代75-300の方が、秀でています。
また、コントラストも初代の方が高いように感じます。

100-300APOは、普通のズームと同様、
200ミリ以上にになると、 解像も描写の厚みも落ちる印象です。

同時使用、比較などはしていませんが、
まぁ大体分かります。

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100mm辺りの描写力を、300mmでも維持しています。
ミノルタが真面目に作ったレンズであると思います。
APOや最近のレンズに比べれば、発色の濁りはやはりありますね。 

結局、このレンズを残しているのも、

・ボケの綺麗さ
・300ミリでの描写力


この2点が、気に入ってるためで、
たぶん、数値的なものは、騒ぐようなレベルではなく、
これだけ見てれば、いいと思える発色も、
今のレンズに比べれば、濁っていると思います。

昔のヤシコンレンズに、コクを感じるのと、
同じような事ではないでしょうか?

また、この個体、
外観はそこそこ綺麗で、カビなどもありませんが、
中玉全面に、曇りがあります。

それで、この描写ですから、
無ければ、更にクリアな描写になるのでしょうか?

その曇りの影響の可能性もありますが、
更にこのレンズを気に入ったのが、逆光での写真です。
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このフレア感。

ソフトになるのではなく、
ベールがかかる感じ。

ボケの良さも貢献し、
視覚心情に近い、自然な描写ではないでしょうか。

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ここまで入れると、ゴーストも出ますが、
そもそも、太陽を見れば、眩しいのです。

正に、夏の日の夕暮れ近くに、
空を見上げた時の視覚という気がします。

性能や耐性がどうこうという話ではありませんが、
像自体は一切破綻していませんね。
太陽の入り方、と言うのか、光芒の出方も、
写真的ではないでしょうか。


ミノルタAFレンズ、
大口径や人気レンズは、それなりに高価ですが、

こういうレンズは、
驚安のドンキ価格で、売られています。


それでも、コスト最優先的な製品でなければ、
ミノルタ特有の、美しいボケと発色は、
堪能できるのではないでしょうか?

 次回、他レンズとの比較も兼ねて
もう少し、このレンズを紹介していきたいと思います。
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