Amazon Photosは、使いやすいか?

後半の今回は、使用感の実際です。前回記事はこちら。

結論から言うと、

単なるデータの置き場所であり、最低限の機能のみで、
決して使いやすいドライブではありません。

ソースの全てを保存してると前述しましたが、
そこにRAWが無ければ、迷わずFlickrを使っています。

ただ、少しずつクオリティも上がっていますし、
動作も安定しており、信頼と好感は持っています。

私は、アップロードには、WEBサイトを使い、
閲覧には、モバイルアプリです。


アップロードは、 Amazon Photosではなく、
Amazon Driveの方で行います。
※Amazon Photosで出来ないわけではないです。
Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 10.53.14 AM
初期画面。ストレージのルートを表示しています。
Uploadと、一番目立つようになっているのは、
他にこれといった機能がない事を物語っています。
押せば、その先の流れも特にわかりにくい所はありません。 
Lr7-Screen Shot 2019-01-19 at 5.07.35 AM
 アップロード中の画面です。

エラーが起きれば、Uploading画面に表示され、
スキップして、次のファイルに進みます。
そこで、ユーザーの入力待ちになったりはしません。

処理の性格上、それが正しいと思います。
情報は残っているので、
完了後、纏めて処理する事ができます。 

トップのAll Filesから、ドライブの内容が全て見れますが、
Picturesは、既定フォルダです。
モバイルのロードなども全て、この下に保存されます。
 

その他、気の利いた機能などは一切なく、
 Flickrのような、アプリ並の整理機能など望むべくもありません。 

なので、観るほうは、
スマホアプリで気軽に楽しむ 程度に考えた方がいいと思います。


タイル表示、ツリー表示などもできないですし、

FireFox系ブラウザでは、 フォルダ指定でのアップも出来ません。
ChromeやSafariは、大丈夫ですが、 
当初は、階層フォルダが無視され、 
全て指定フォルダのルートに保存されたりもしてました。

Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 11.03.05 AM
削除、移動、DL、フォルダ作成など、 
無ければ困る、怒る!レベルの機能だけ用意されています。


このストレージは
、RAWを確実に置いてさえくれれば、 

それ以上のものは要らないとは言え、たしかに使い勝手はよくないです。

ただ、少しづつ良くはなっているのです。

大量のファイルを纏めてのアップロードもするため、

エラーも発生しますが、 
その率も以前に比べ、かなり少なくなっています。

100ファイルアップすれば、 
2つくらいは必ずエラーになっていましたが、 
最近は滅多にそういう事が起きません。

また、エラーが起きても、
処理が中断したり、フリーズするわけではなく、

エラーをスキップして、タスクはとりあえず完了させ、 
どのファイルでエラーが起きたのかを、全て残してくれています。
これは、大変ありがたい仕様です。

アップロードには、デスクトップアプリもありますが、
こちらに関しては、 趣味で作ってるんじゃないのか? 
というくらい質が酷く、
頻繁に仕様変更やレベルダウンを起こすので、 使用を停止しました。
もうずっと使っていません。

因みに、この記事のために、 最新版をMacBook Proで動作させてみましたが、 
まともに起動すらできませんでした。相変わらずです。。
10.10以上対応なので、環境は問題無いはずです。


一方、Amazon Photosアプリは、 
GoogleやiCloudに似た、 
人物解析やハンズフリーアルバム機能付のアプリになっています。 

容量無制限なので、オートアップロードなども、
iOSとAndroidの両方で、たまにやっています。

また、WEBのAmazon Photosでも、
アップロード自体は可能ですが、保存先固定のモバイルレベルです。
Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 11.20.16 AM
この画面でも、+ADDメニューより、ファイルのアップロードは可能です。

ただ、モバイルのオートロードと同じで、
保存先は固定です。
Pictures / WEBというフォルダが勝手に作られて、その中に放り込まれます。

Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 11.20.50 AM
ここから、Amazon Driveへ移動するには、
右端ドロップダウンメニュー経由となります。

アップロードしたRAWなどは、
このアプリで閲覧できるのですが、
Lightroom以外、Mac以外で、
これらのソースを観れるというのも、楽しみの一つです。 

特に、This Day(20XX年の今日)は、
過去写真の発見にも、かなりいいですね。 

Lr7-IMG_0778
2月1日は、愛猫ぶちの命日。
この日、インスタグラムに投稿したショットは、
This Dayの「2011年の今日」からセレクトしました。

自分から探しに行くのではなく、 
受け身で見れるのがいいと思います。 

Lr7-IMG_0780
通勤中に、ThisDayから、気に入った写真を抜粋して、
Favourites by This Dayというアルバムを作ってました。


このアプリのいい所は、 ・・アンドロイド版の話ですが、 

オートロードに際し、アップロード対象のフォルダを選択できるだけでなく、

丁寧にフォルダ分けしてアップロードされる点です。 


これは、Amazon DriveアプリかWEBで、 
ストレージ内を見るとわかります。 

Lr7-Screenshot_20190201-082227
アンドロイド版アプリでは、
設定機能で、ロード対象となるフォルダを指定可能です。
iOSでは、全般に、こういうきめ細かい使い方はできないですね。

Lr7-IMG_0781
ドライブ内です。
FRD-L02というのが、上記スマホのHonor8の事です。
ここにHonor8からのオートロード分が保存されます。

Lr7-IMG_0782
FRD2-01フォルダ内を見ると、
指定したフォルダ名ごとにフォルダ分けして保存されています。
 
総じて、地味ですが、真面目によく作られてるストレージだと思います。 
アプリとしてのAmazon Photosも、 割と気に入って使っています。

対応RAWファイルと、サムネイル表示 

とても大事な事ですが、
自分のカメラのRAWが、画像データとして認識なれなかったら、
何の意味もないですよね?

ガイドラインを見ると、
未だに、最初の頃と変わらない、こんな内容を載せているようです。 https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201649930

これでは、これから使おうとする方も、二の足を踏むと思います。 
対応のカメラとか、やたら少ないし。。
また、プレビュー(サムネイル)は一律表示されない。
と、言っています。

実際、サムネイルに関しては、
当初は、Nikon、Canonのみ対応だったようで、
暫くは、ソニーのRAWでは、表示されませんでした。
Lr7-Screenshot 2019-02-02 09.57.04
EOS 40Dのrawファイル。
当初からサムネイル表示はされていました。

Lr7-Screenshot 2019-02-02 10.01.54
ソニーのraw(.ARW)でも、
今ではご覧のように、普通にアイコンで見れます。
ただ、小さくてわかりにくい。

が、サイトも日々改善されており、
現在では、ソニー(.ARW)はもちろん、

SIGMA SD15(.X3F) 
Lr7-Screenshot 2019-02-02 10.41.30

旧SONY DSC-R1(.SR2) 

Lr7-Screenshot 2019-02-02 10.07.19

panasonic LX3(.RW2)
Lr7-Screenshot 2019-02-02 10.21.12

このような、マイナーなRAW達でも写真と認識され、
サムネイルも出ます。

おそらく、余程の旧機種とか、マイナー機種の独自RAWとか、
でなければ、大丈夫ではないでしょうか?

旧機種のRAWなど、写真として認識されないと、
動画と同じ扱いで、無制限の対象になりません。

その場合は、PC上で、DNGに変換してアップすれば、認識されます。
Lightroomで簡単にできます。

即ち、リコーペンタックスは、大丈夫です。

私の場合では、 

Panasonic LX2
Canon PowerShot Pro1

を、DNG変換しています。
LX2は、・・記憶はおぼろげですが、
Rawをアップロードしても写真認識されなかったため。

Pro1は、動画ファイルのように、サムネイルと本体の2部構成で、
こんなに旧いのは、絶対無理だと思っていました。
拡張子を覚えていませんが、.CRWなら、
上記リンク先によれば、対応できてるんですね。


ただ、サムネイルは、
小さ過ぎて、画像がほとんどわからないレベルです。
で、それを大きく見せる機能もない。

その意味では、RAWに限らず、プレビューはありません。
ビューは、上の画像のような、リスト表示固定なのです。
ここを是非とも改善してくれたら、ずっと使いやすいですね。


また、現時点で一番不便・・
と言うより、困るのは、
写真と認識されないデータが何なのかを、
確認する手段が無い事です。

Lr7-Screenshot 2019-02-01 02.35.18
写真と認識されていないデータは、
Video and filesのうち、Filesとして扱われます。
上のインジケーター、ピンクの部分です。

547も何がロードされてるのか不明ですが、
現在、確認の方法がありません。
135MBで収まっているので、rawではないと思いますが。

以前は、
これらの内訳を、不明ファイルとして、
Recent から見ることが可能で、
データがRAW認識されているかの確認できたのです。

こういうレベルダウンに近い仕様変更も、
Amazonアプリには、よく見られる共通点です。