Amazonもまた、Photos

一眼ユーザーには、ここが本命でしょう。
私も、思う所を書いていたら、
前回のGoogle以上に長くなってしまいましたので、
また、2回に分けます。

「Amazon プライムフォト」が、本来の名称ですが、
アマゾンもまた、Google、iCloudに並び、 Photosという、
どシンプルな名称に変わりました。

まず、Amazonのクラウドサービスは、Amazon Driveです。
誰でも、無料で5GBまで使えます。

この、Amazon Driveに、
写真を無制限に保存できる、
プライム会員用の特典が、
Amazon Photosです。
Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 7.44.14 AM

Amazon PhotosのWEB画面。Googleなどと同じ雰囲気です。
面白いのは、Things(被写体)が結構細かく、Animal, Pet, だけでなく、
Cat, Kittenにまで分かれています。殆ど意味はないと思われますが、他社にない拘りですね。

このため、Amazonのストレージには、
Amazon Photos
Amazon Drive という、2つのアプリが存在し、
紛らわしいですが、 ストレージとしては同じです。

Google DriveとGoogle Photosの関係同様ですね。

また、アプリとしては、
Amazon Photosは、 Google Photosのような写真閲覧アプリ。
Amazon Driveは、 MEGAのような、シンプルなストレージアプリです。

Amazon Photosのみでも使用可能ですが、
ドライブ内を直接見れるのが、Amazon Driveです。

RAW保存に使えるストレージとは・・


Amazon Photosは、
容量無制限でアップロードできる写真に、RAWを含んでいる事が、
最大の特徴にして、唯一無二のサービスとなっています。

現状、個人の写真愛好家にとって、

これが無ければ、安心して生きていけない!

という程、重要な存在ですが、
あくまで写真(静止画)限定です。

動画は、Amazon Driveの容量まで(無料なら5GB)となるので、
Flickr Proが、別途必要でしょうかね。

この5GBを動かすには、
Amazon Driveの有料プランに、 アップグレードする必要があります。

100GBで、年間2,490円なので、
Google Oneと同じくらいですが、
TBレベルになると、Googleの方が割安です。
Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 6.13.21 AM
100GB代は、一つしかないのに、TBでは1TB刻みになるのを見ると、
ストレージを数100GBで切り売りするのは、
殆ど儲けもないのに、事務工数ばかりが増えて、
売る側から見たら、全く割に合わないのでしょうね。

RAWファイルのアップだけなら、
大容量の有料ストレージでいいのですが、
容量制限があるなら、 たとえ数TBであっても、
意味がなくなります。
継続的に使えるかどうかが重要です。

昨今のRAWファイルのサイズや、 写真自体の増え方を考えれば、
そういう事になると思います。

2400万画素でも、非圧縮RAWにしたら、50MB近くになります。
一眼ユーザーであれば、おわかりと思いますが、
のめり込んで撮っていれば、200や300など、あっという間です。
それだけで、15GBです。

また、高画素機、フルサイズ機などを使う人程、沢山撮ります。

Lr7-Screenshot 2019-02-01 02.35.18

これは、Amazon Driveのストレージ管理画面ですが、
私の現時点での使用量は、1.52TB
ファイル数は、RAWだけではないですが、11万を超えていますね。

ただ、ここまで来るのに2年以上かかっていますから、
決してスパムではありませんよ。

私が、Amazonへアップロードするのは、
「写真」のソースですので、
RAW以外、モバイルショットや一眼のJPG出力などもあります。
最初からJPEGで撮ってるものもありますし。

撮ったもの全てではありませんが、
Lightroomのカタログ対象が、そのまま「アマゾン行き」です。

動画の使用量 3.98GBは、
スマホからのオートロードからのものですね。
いずれ削除しますが、69もありません。何か間違ってると思います。
・・上の11万と言うのも、実際より多過ぎる気が。。

そして、このサイズを見てわかるように、
既存ストレージの2TB程度のプランでは、全然足りません。
10TBなら、数年は行けるでしょうけど、
月額で1万円以上かかります。 

従って、本サービスが出てくるまでは、 
RAWのクラウド保存は、現実的なものではありませんでした。 

Lr7-Screen Shot 2019-02-06 at 2.04.14 AM
1.5TBを超えて、アップロードは日々続きますが、
これ程の量を見やすくするような機能は、一切ありません。
Amazon Photosの方で、タイルビューやアルバムが出来る程度です。
Flickrのような、タグ付けや階層アルバムが出来ると最高ですが。

また、GoogleやDropboxのストレージは、
同期バックアップ(PCとクラウドの状態を同一にする)のため、
クラウドに保存して、PCの領域を節約する。
という使い方は、できません。

RAWなどの類は、外付けHDDに置く事が多いと思いますが、
外付けHDDは、常に繋がっているとは限りませんので、
その度に、とやかく言われる事にもなりそうです。

Amazon Driveは、手動バックアップのため、
PC側をどう削除、移動しようが、
クラウドの内容に影響は起きません。

結局、Amazon一択だと思います。


そして、一番重要な点として、使用回線があります。

光である必要はありませんが、
間違っても、

3日で3GB制限などのある、
WiFiブロードバンドの使用を前提にし
てはいけません。

即、制限対象になってしまい、
しかも抜け出す事は不可能です。

WiFiで全て賄ってる人は、固定回線への切り替え必須です。


2016年から使っていますが、
本当に無制限なんだ・・と実感したのは、
100GB超えた時だと思います。

そしてまだ、6年分以上残っています。 
サボっていた時期もありますが、
RAWのアップロードは、掛かる時間も半端ではありません。 

・・300ファイルアップしようとしたら、
12時間くらいは平気でかかります。 

ペースアップの対策も考えてはいますが、
待機データが無くなるまで、
あと1年はかかりそうです。
本当に、専用回線が欲しいくらいです。

Primeサービスの特質


RAWを保存したいと考える者には、
神のような、Amazon Photosですが、
一応有料とは言え、
サービス内容に比して、会費が安過ぎるという心配もあります。

無料を始め、条件が良すぎるサービスというのは、
どの道長続きはせず、
また、いつどんな変更が発生するかわかりません。

iPhone5購入から、幾つかのストレージを試してきましたが、
サービス停止になったものも数知れません。

他のストレージとの条件を比較すれば、
年間3900円という料金は、どう見ても安過ぎです。
Lr7-Screen Shot 2019-02-06 at 2.33.00 AM
今回のFlickrの件を受けて、自力で6000枚+を削除しました。
一応、公開ものに影響を出したくなかったので。

しかしながら、

Amazon プライムは、 
Flickrのような、画像ストレージ専用のサービスではありません。

ここが、このサービスの肝と言うか、
他のストレージとは、一線を画す重要なポイントだと思います。

ご存知のように、Amazon プライムの範囲は多様で、
ビデオ、音楽配信、書籍、様々なショッピング特典、即日配達など、
会員のサービス利用が分散するようになっており、
会員の大半は、実は写真ストレージなど興味もないと思います。

使うとしても、
スマホのオートロード程度なら、 50GBも使う事はなく、
容量無制限などというのは、客寄せ効果がメインで、
現実的には、あまり意味はなかったりしませんかね。

というか、50GBアップロードするのが、どれだけ大変な事か!(笑)

しかも、動画は無制限対象にならないので、

見向きもしない人も多いと思います。

プライム特典のページを見ても、
トップにアピールしているのは、ビデオや書籍で、
Amazon Photosなど、一番下で目立ちません。
Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 8.19.12 AM
primeの案内ページ。
トップは、プライム便の即日配達、続いてデジタル特典が来ます。

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1ページ分スクロールして、表示されるのは、ショッピング特典です。

Lr7-Screen Shot 2019-02-03 at 7.50.32 AM
やっと、Photosが出てきました。しかもここは、ページのボトムになります。

赤字になりそうなサービスほど目立たせないという、深読みもできますが、
集客効果のあるものを一番前に出すのが、ネット広告の鉄則ですから、
使われているのも、デジタル特典が主だと思います。

サービスの利用ニーズが分散してるため、
アマゾンが悲鳴をあげるほど、集中しないのではないでしょうか?
RAWの保存などを使ってるのは、

Prime会員の100人に1人もいないと思います。

私自身、写真サービスに分散しており、
他のサービスは、プライム便以外、 たまにビデオを視聴する程度で
半年観ないことなどザラです。


もしもFlickrの有料アカウント(容量無制限)でRAWを解放し、
加入者の1/10でも、数100GBから数TBのアップロードを始めてしったら、
とんでもないことになってしまうでしょう。

が、Amazonでは、それが起こらないと思います。


Amazon Photos 前半はここまでです。
次回は、実際の使用感についてになります。