MacBookシリーズとアルミボディー


iMacへの処理集中を分散させるために買ってみた、
17インチ MacBook Pro ( A1229 )の使い心地がとても良いため、
大事に使いたいと思うようになりました(笑)。

そこで、足回りとしての13インチに関心があったのと、
ユニボディーMacのキータッチを知りたかったのと、
今回、旧いMacBookを色々調べた流れで、本機の落札に至りました。
 
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オリジナルのMacBookシリーズ(2006-2010)は、
Macラップトップの廉価版である、iBookシリーズの後継として、
PPC→インテル化の際に登場しました。

MacBookと言えば、 
ポリカーボネートボディの13.3インチ画面ですが、
そのMacBookシリーズ(A1181)の中で、
唯一、アルミユニボディーを採用し、 
見た目が、MacBook ProっぽいMacBookになっているのが、本機(A1278)です。

重要なのは、 このモデルから、10.11までを搭載可能になるという点です。 

これ以外の、Late2008までのMacBookでは、最終OSが10.7ですので、
安いと言っても、注意が必要です。

その後、2015年に復活したMacBookシリーズは、
アルミボディーに統一されていますね。

金属ボディーを絡ったA1278の、あり得ない仕様


つまりユニボディーのMacとしては最安に位置し、
MacBookとしてもスペシャル感があり、

気軽に落札してみたものの、
買った後で、
このモデルから登場した、あり得ない仕様に気づきました。

それは、


FireWire省略!


FireWireなど無くても、 実質的に影響ないのでは?

と感ずる方も多いでしょう。

たしかに、以前からFireWireの外部機器は少ないし、高価だし、

USB2.0があれば、基本的には事足ります。
インテルMacなら、USB接続の光学ドライブからでも起動はできます。

パスパワーは、FireWireの方が強いようですが、
速度的には大して変わりません。

が、それをアップルが認めてはいけません!

そして、FireWireの役割はそれだけではありません。
FireWireが無いという事は、

ターゲットディスクモードが使えない!

という事です。
・・Mac同士をFireWireで接続すると、
ターゲットディスクモードで起動したMacを、
別のMacからは、ハードディスクとして認識できるようになる・・機能の事です。
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ターゲットモードで起動中のPowerBookに、後ろのiMacから一月分のRAWデータを転送中

ターゲットディスクモードは、MacというPCのIdentityと言っていい程、
MacをMacたらしめる機能だと思っていて、
これが無ければ、それこそ、Win機と何も変わらん! 

ターゲットディスクモードの恩恵

ターゲットモードが便利に使われるのは、
大体以下のような状況、用途だと思います。

・Macの初期化


起動中のシステム・パーティションは、アンマウントする事ができないため、
初期化する事もできません。
そのためには、別パーティションか、起動用DVD、USBなどが必要になりますが、
ターゲットモードであれば、別のMacから簡単に初期化ができます。


・Macの「復元」


システムを初期状態、もしくは「
ある状態に戻したり、
あるいは、「ある状態」を保存しておくために、
ディスクユーティリティの「復元」はとても便利な機能です。

ターゲットディスクモードなら、
外付けHDDにシステム「復元」するのと同じ要領で、

起動ディスクとか面倒なものを介さず、 コマンドひとつで、
システム丸ごと、落とせてしまいます。
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ディスクユーティリティの「復元」画面。
ここでは、パーティション「Stand Up」に、外付けHDDの「10.9」から、
システム復元をしようという状態になっています。
Disk Imageからでも可能です。

CCC(Carbon Copy Cloner)でも同じ事が出来ますね。
どちらも、TimeMachineからの復元より、断然早いです。

・大量データの転送


50GBを超えるようなデータ容量は、USB2.0だと結構な時間を要します。
外付けHDDなどを介していると、二度同じ時間がかかりますが、
ターゲットディスクモードで直接Macに転送・コピーできれば、 一回の作業で済みます。 

・調子の悪いMacのメンテナンス・データ救済


Macによっては、光学ドライブが不安定だったり、熱に弱かったりなど、 
自力で新規インストールや、TimeMachineの復元が完了出来ない状態もあり得ます。
上のPowerBook G4が正にそれなのですが、
これも、ターゲットディスクモード接続し、 別Macからの復元操作で、
システム入れ直しが出来ました。

また、OSが起動しない程ダメになったMacでも、
ターゲットディスクモードでなら、起動可能な状態というのはあります。
こうして接続したMacから、大事なデータだけを吸い上げておく事が可能です。

これらの状況で、ターゲットディスクモードが使えない場合、
どうなるかと言うと、


単純に、
Macからハードディスクを取り出す、そして戻す。

手間がかかるわけです。 


ユニボディーMacは、 ハードディスクを簡単に取り出せる設計のため、
それほど面倒ではありませんが、
HDDケースが無ければ、別途調達が必要になってしまいますね。 

以上、ターゲットディスクモードは、結構便利な機能なのであり、
これが無いというのは、Macとしてあり得ない事であり、
だから、それを拒否したMacがある事自体、想像していませんでした。


高年式のMacBookほど使えないという事実


例えば、iBook以降の廉価モデルが全てそういう仕様ならともかく、
一見、スペックアップしたように見える、高年式のモデルで省略されているのです。 

だから、気づけませんでした。

本機A1278の前後の、ポリカーボネートのモデル(A1181)にも、 
初号機である、2006年のCore Duoモデルにも、 
FireWireは実装されています。 
それほど、MacにおいてFireWireというのは、基本スペックでした。


アップルによれば、本機以降のMacBookは、
ターゲットディスクモード非対応という事になっています。
https://support.apple.com/ja-jp/HT1661

ただ、「FireWireの有無」という見方で見ると、もう少し複雑で、

本機の後、2009年のEarlyとMidに出る、
以前と同じ、A1181タイプのMacBookには、FireWireが付いています。

ポートとしてはあるけど、ターゲットモードは使えないのでしょうか?

そういうMacも以前には存在しますが、
それは発売時期が、
ターゲットディスクモードの登場(2000年頃)より前、
と見られるからで、
新しいモデルから非対応。。などと、おかしな事になっているのは、
MacBookだけです。

そして、その後に登場するユニボディーのMacBook(A1324)では、
再び、FireWireが省略され、
2015年にRetinaディスプレイを搭載して復活するMacBookシリースでは、
FireWireの後継となる、Thunderboltが省略されています。

つまり、ユニボディーのMacBookでは、FireWire非搭載
と認識して良さそうです。



また、13インチユニボディーの制約なのか?

という事でもなさそうです。

翌年(2009年)登場する、13インチのMacBook Pro(モデル名も同じA1278)には、
FireWireが付いていますし、
その後の13インチモデルでも、後継のThunderboltは付いています。

制約のもっと多い、MacBook Airでは、最初からFireWire無しです。
後年、Thunderboltは搭載されますが、
上記リンクによれば、ターゲットディスクモードは非対応のようですね。
つまり、Airは、シリーズを通じて非対応。

そして、上位機種に見えるMacBookは、現在でも
Thunderbolt非搭載です
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一見、13インチのディメンジョンから来る制約のように見えますが、
MacBook Proでは、この間隔にFireFireまで入っています。
あるいは、ボディ右側にもIOポート群を配して、
光学ドライブを廃止しても良かったのでは?と思います。

要は、MacBookというモデルの下調べが足りなかったのですが、

・・一応はMac、程度にしか思っていません(笑)。
光学ドライブを省略してでも、FireWireは付けて欲しかったですね。
実際、現在のMacBookでは、光学ドライブは無くなっているようですが。

私はこの13インチで、 TV視聴機も兼ねて買ったつもりだったのですが、
TVを見るためのADコンバータが、FireWire接続のため、
本機ではその役割が果たせず、それで余計に気に入らないのですが。。


ターゲットディスクモードは、

FireWire400の実装後に登場し、
Thunderboltになった現在でも、 引き継がれていますが、
古くは、レガシーインターフェース時代のPowerBookにあった、
「SCSIディスクモード」がその根源だと思います。

ターゲットディスクモード同様、PowerBookをハードディスクとして、

別のMacに認識させる機能です。

このターゲットディスクモードと、クラムシェルモードは、

Macが絶対に失ってはいけない機能
だと私は思います。

ハードウェアとしての、Win機との違いを特徴付ける機能だからです。

ターゲットモードは置いといて 


さて、13インチのMacBookは、やはり取り回しが良く、
この個体も普通には動くので、便利に使ってはいます。
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当初のメモリ2GBの状態では、 10.11はもちろん、
A1229では爆速で動く、10.9でもかなり遅く、
10.6でも、速いという程ではなかったため、

MacBook自体が、やはりProよりは遅いのかな?

と思いましたが、
5GBに増設してみたところ、かなり改善はされました。
現在は、10.10と10.11の併用で使っています。

SSD化でもっと速くなるでしょうが、
このモデルにそこまで追加投資するのは、今は考えていません。 


ユニボディーのMacBookで良くなったのは、
まずはメンテナンス性だと思います。

ハードディスク、メモリとも、ボディ裏側からアクセスでき、
旧ボディーのように、キートップ部分を外す必要がありません。

そこへ到達するために、外すネジの数も、
20以上あったものが、
8個程度で済みます。

特にこのMacBookの場合は、 ロック式の裏蓋のようになっているので、
バッテリーは、コインすら不要、
ハードディスクは、ネジ一つのみで済みます。

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A1278の裏側。右側のレバーを起こすだけで・・

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カバーが外れて、もうハードディスクと対面できます。
更にネジ一つを外せば取り出し可能。

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旧ボディ(Proの方)では、この状態まで持ってこないとハードディスクは外せません。

最も関心のあった、
キータッチは、
現行モデルほどのソリッドさ(ストロークが浅く硬い感じがする)ではなく、
これはこれで使いやすいですね。 

気持ちがいいのは、シルキーな旧モデルの方ですけど、
こちらは、キー間のスペースが空いてる分、
旧モデルよりも、ミスタイプが圧倒的に少ないようです。

旧モデルはキー同士がくっついてるので、
どうしても、同時押しになってしまう事が多くあります。
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キーの間隔が空いてるため、同時押しがかなり軽減できるようです。


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旧モデルのキートップ。
キー同士がくっついているため、同時押しの確率が結構高いです。

最後に、この頃のMacのグレア(光沢)画面は、正直使いづらいです。 
13インチ辺りまでの小さい画面なら、それでもまぁ・・と感じつつ、
反射が結構・・というか、常に気になりますね。

最近は、RAW編集以外の殆どの作業は、
MacBook Pro 17インチ(非光沢)を使っているのですが、
iMacと比べても目の疲れが全然少ないです。


以上、El Capitan(10.11)までしか載らないMacBookの中、

・MacBook Pro ( Mid2007 - Late2009 )
・MacBook ( Late2008 - Mid2009 )
・MacBook Air (  - Late2009 )

価格、性能、使い勝手を総合的に見れば、
私は、旧タイプのMacBook Proが、ベストのように思います。