まずはご覧下さい!このレンズです。
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Neewer 28mm F2.8

と言うAPSC専用のレンズで、画角としては42mm相当。
大きさはSEL16とほぼ同じ位で、正にNEX5系のボディにジャストフィットなディメンジョンです。

現行Eマウントのパンケーキレンズには、純正のSEL16F28とSEL20F28があり、
また、パンケーキでは無いですが、シグマの30mm F2.8 DNもコンパクトで描写の良いレンズとして人気があります。

が、私はこの3本だったら、標準ズームのSELP1650を使います。

SEL16より描写は良く、
SEL20の半分の価格で買え、
シグマの30mmよりコンパクト、


と、携行性重視のレンズとしてトータルでSELP1650が最もバランスが良いと思うのです。
が、それを上回る?かどうかわかりませんが、凄いものがありました。

Neewer(ニューワーと読みます)は、格安のストロボなど撮影機材製品を扱う、中国は深圳市にあるメーカーです。

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上から見るとよくわかります。この薄さです。
NEX5系ボディをこのサイズで持てれば、正にコンデジ並みの携行性となります。
しかもコンデジやRX100と違い、まともなMFが使えます。


フィルム時代、海外の怪しいMFレンズと言えば、ロシア、ウクライナ方面と決まっていました。
私も、ジュピター、インダスタール、ゼニタールなど手を出した事はありますが、現行あるいは国産レンズでは存在しないスペックが、購入しやすい価格で手に入るというのが魅力だったと思います。
描写にも定評のあるものが多かったですね。
時代は変わってデジタルの今、中華がそれらの役割を果たしているのかもしれません。

ただ違う点として、
・ロシアものでも特に旧ソ連系のプロダクツは、ドイツ製品の丸コピーである事。
・国営企業故の作りの精度の甘さ。特にボディに関しては壊れるのが当たり前。

など、成り立ちからしてまともでない代物であり、特に後者の点で実用性に難点のあるものも多かったのですが、現在中華の製品は民間企業によるものですし、少なくとも国産レンズの丸コピーには見えないですね。(ヨンヌオはCanon EFのコピーレンズだそうですが)

また中華ブランドに関して言えば、シルイ、メタボーンズ、ホークスファクトリーなど、オリジナリティを持ち、評価の高いブランドもいくつか存在しています。私の知る限りこういうのはロシア系にはなかったですね(笑)。


私が今回、この中華レンズを知るに至ったのは、
Loxiaを導入してMFメインにシフトしようと考える中で、日常的にMFを使う、慣れる環境が欲しくなりました。コンデジやRX100などでちょこちょこ撮るものを、MFに置き換えれれば!と言う構想です。

まず思いつくのはオールドレンズで、
35mm〜45mm位の画角が欲しければ、ロッコールやFDの24mmか28mmならそれほど高価ではないのですが、アダプタ込みで考えると重くて嵩張り、何ともマニアックで、日常的・・というイメージとは違うように感じます。

また、ライカなどRF用のレンズならアダプタがかなり薄くなり携行性も描写も良いですが、何しろ高価です。コンタックスのGレンズもアダプタ込みで考えたら、初期投資で数万いきますからね。

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5Tにこれ程マッチするEマウントのレンズでないんじゃないかな?

NEX 5Tはタッチフォーカス(シャッター)の実用性に関心があり去年から使用していますが、帯に短し襷に流し的な仕様で、結局はMFでこそ本領を活かせるボディだと思います。
5N以降のNEX5系では、タッチでピント拡大位置の指定と拡大が同時にできます。
これはα7系から見れば神みたいな機能です。

※但しこのレンズ、5Nにだけは装着すら出来ないようなのでご注意ください!
メーカー側の対応機種にも5Nだけ除かれています。


で、アマゾンでたまたま知ったのが、このNeewerシリーズ。
多分、サムヤンの12mm F2を調べている過程での繋がりだと思います。

中華=>格安スマホ、格安レンズ、という事になりますが、
私もただ安いというだけの興味本位で購入はしません。
上述のような背景に加え、このレンズのようなスペックは他に存在しませんし、
しかも実に理想的です。

・アダプタを介さない直Eマウントである・・これが一番大きい。
・常に携行しやすいパンケーキサイズ。
・標準よりちょい広めの画角・・ソニー純正にはこれがありません。
・オール金属のMF仕様・・レンズとしての質感もまずまずで、安っぽくはありません。

NEXに最も求められていたソリューションと言っても過言ではないでしょう。
これでお値段なんと、

7999円!


えっ??信じ難いですよね!
肝心の実写に関しては記事を分けるつもりでしたが、
この値段で、

なんだ玩具じゃないか・・

と反応してしまう方も多いでしょうから、まずは身近な、猫、風景、花で、私的にこのレンズの第一印象になるものをざっと見て取り上げてみましょう。絞りは全て開放です。

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オールドレンズ的な写りなのかどうかは判りませんが、繊細で軟らかい描写です。コントラストはそれ程強くない分、シャドウから中間調がよく出ますが、ふわふわな感じではないですね。光の雰囲気も良く拾ってると思います。

電子接点はないのでEXIFなどは記録されません。
ですので、レンズ名は-----です。
露出はM(マニュアル)かAv(絞り優先)になりますが、NEX 5Tの場合、AEでの露出補正には必ずボタン押下のワンクッションが入るので、私はMの方がやり易いと思います。ISOオートは使えませんが、その分通常の補正はシャッタースピードの調整のみで対応できますから。


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日中の室内で結構暗くノイジーですが、眼の辺りがよく粘ってますし、全体に階調は出てると思います。髭も自然で軟らかい。昨日の16時過ぎ・・レンズが到着して直ぐのテスト撮影です。


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中間の階調が良く出ており、解像感も高いですね。周辺の画質もほぼ問題ないように思います。


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花の優しい描写がとても魅力的ですね。それもフレアっぽい柔らかさではなく、解像の高さとコントラストに走らない特性から来ているのではないでしょうか?


昨今のデジタルレンズとはちょっと違ったというか、多分オールドレンズの味を狙った製品ではと思いますが、玩具などでは全くなく、自然なシャープさの出る、階調重視の良いレンズだと思います。
安いレンズってもっと「薄い」感じがしますけどね。そこは意外でした。

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このようにキャップも金属のかぶせ式と、昨今の中華は細かい演出でも国産より行き届いているのではないでしょうか?

お値段、7999円です!


ただ・・

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逆光はダメダメです。
これのどこがマルチコートなのか?と言いたくなりますね。

また、最短距離が25cmと成っていますが、ウソです(笑) 
距離目盛は確かに25cmまでありますが、そこでピントを合わせると、実際は被写体から30cm位になります。私の個体ではそうなのですが、5cmくらいは誤差、個体差なのでしょうか。。

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ガクアジサイだと判りやすいと思いますが、寄れるのはこの辺まで。描写は花向きなのに勿体ないですね。まぁ私の目的はMFへ馴染む事ですので、この描写であればどちらも全く問題ではありません。

MFに馴染むというのは、ピント合わせそのものよりも、構える時に距離を意識するかどうか?
と云う事です。ヘリコイドを概ね合わせてから構えるのがMFの撮り方ですが、AFではそれがありませんので、慣れが必要な訳です。

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最後にRX100とのボディ比較です。
5Tの方が当然横幅も奥行きもあるのですが、撮影状態に入れば、RX100の方がレンズの分長くなるという現実。。
何と言っても黒の5Tに黒のパンケーキ、メカっぽくてカッコいいですよ!