前回記事でご紹介、VCL-ECU1+SEL16・・実質18ミリを導入しました。
なぜマクロに引っ掛けたかというと、本来はどちらも特殊レンズ的な響きで、一般ユースでの実用性に乏しいかのような印象がありますが、使ってみると単純に使い出のあるレンズという点で共通するものがあると感じるからです。
どちらも一眼システムには絶対取り入れた方が良い、システムカメラでないと実装できないスペックという点も同様ですね。


これは、表現がどうとか難しい事ではなく、色々撮ってみて本当に便利さを実感します。
今回も画像は全てJPEG撮って出しで、補正一切なしです。未だRAWが必要なほどの撮り方までは行っておりません。

ペット(猫)
・膝乗りフォト
飼い猫に限らず、外でもシャアシャアと膝上ににゃんこが乗ってきたりすると、ついその状況を収めておきたくなりますよね?これって状況によってはスマホでも難儀する事がありますが、こういうものが実に簡単に撮れてしまいます。もちろん画角が広いからです。
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これは私の膝上のマナカですが、カメラを特に高く掲げる事もなく、普通に腕を下ろした状態で、楽に撮れます。

膝乗りフォト・・要は親バカ写真ですが、広義には猫と接しながら撮る楽しい撮り方と私は定義しています。膝上での猫は表情も豊かになりますし、何といってもきゃわいいです!なので私は膝乗りフォトをとても重視しているのですが、まずはこの用途でこれほど楽な画角はないと言って過言ではないと思います。
Lr6-20170402-_DSC7614-NEX3
これも胡座をかいてる状態から、特に無理もなくカメラを下に構えて親指でリリースしています。

寄れない猫を撮れないのは仕方ないですが、せっかく近づけたのに近過ぎて撮れないというのも悲しいものです。この画角が一つあればほぼどんな状況でも対応できますね。

・デフォルメ効果
Lr6-20170221-_DSC6906-NEX3
このように極端な遠近感でかわいくデフォルメ出来るのも超広角ならでわですね。魚眼などで顔をデフォルメしたペット写真は、私は好きではないのですが、身体全体だと漫画チックさがかわいらしく見えて結構好きです。

前回も触れてますが、
肉眼では決してそう見えないけど、イメージ化してみると正にそれが描いたイメージに一番近かった!
というものに、このレンズで結構遭遇します。

ネイチャー  
・小さな集団を想像したスケールで描く
言葉で分かりにくいと思うので、
Lr6-20170325-_DSC7467-NEX3
要はこういう事です。虫の目線て言うんでしょうか?
小さなものを見た時、それを大きなスケールで感じてみてマクロで寄っても、部分が拡大されるだけです。全体的なスケール感を表現するには、超広角が必須ではないでしょうか?
Lr6-20170325-_DSC7491-NEX3
これもプランターの端っこですが、周辺の流れが、動感さえ醸し出しますね(笑)

・群生ぶりの強調
これも判りにくい表現ですが、丁度桜を撮ったのでそれで見ると、
Lr6-20170402-_DSC7560-NEX3
パースで動感を出せるパターンでしょうか。超広角にありがちなアングルと思いますが、桜が乱舞してる感じ、降り注いで来るような感じをイメージに近く撮れるようです。

Lr6-20170402-_DSC7593-NEX3
さて、今回気づいたのですが、太陽を入れてみてもゴースト、フレアなど全く気になりません。これは予想外でした。

この手の撮り方は、垂直とかを殆んど気にする事なく行けるので、18ミリの使い方としてはとても楽ですが、このレンズの宿命でしょうか、ピント位置はきちんと確認しといた方がいいみたいですね。
被写界深度が深いと思って適当にAF任せで撮ってると後悔します。
Lr6-20170402-_DSC7612-NEX3
近接フォーカスにするとシャワー感も増し、飛び散ってるかのような効果がありますが、AFは殆んど当てにならず、DMF必須になります。遠景でも極力DMF使ってます。

因みにEXIFにはワイコンについては入らない?ので、レンズが全てSEL16になっていますね。

街撮り 
・路地での引き
建物、雰囲気など全体を写したいと思っても、通りを挟んだ位置というのは意外に近いもので、ズームの広角端などでは対応できない事も多いですが、
Lr6-20170225-_DSC7026-NEX3
結構入りますよね?

Lr6-20170225-_DSC7149-NEX3
ここなどはとても細い路地裏で、24ミリでも入り口全体は撮れません。

・オブジェ
また、真ん中のリースは割りと低い位置にあるので、
Lr6-20170225-_DSC7144-NEX3
肉眼ではこういう風に想像はできないです。

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同じく、店の前に置いてある飾りものですが、

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これ、別にしゃがんで撮っている訳ではないです。実に楽して撮れるので、怪しまれる事もありません。
寄るという所まではマクロも同じですが、そこから先のイメージが正反対ですよね。
その辺が超広角の面白さの一つかな?
ただ最短は30cmですので、寄り自体は大して行ける訳ではありません。

・融通
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これなどは遠近感を抑えるようにしてるので普通に見えるのではないでしょうか?

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引いて構えるとこんな風に撮れます。28ミリスタートのズームより便利ではないですかね!

以上、表現がどうこうではなく、単純に便利である!というのが18ミリで幾つか撮ってみた印象です。ここまで使い出があるなら、ワイコンのなんちゃって仕様ではなく、是非きちんとしたレンズが欲しいと思います。
と言ってもフルサイズ用のまともな超広角はどれも大変高価なので、現在候補としているのは、Touit 2.8/12 Distagonです。
このレンズは評判もかなりいいですし、価格も10万にはならないので、この画角で一本というにはうってつけではないですかね?
また、超広角とは関係ありませんが、シグマのDNシリーズ等、Eマウント・・案外使えるレンズが揃ってるものですね。