このレンズ、描写には私的に文句の付けようがありません。が、その使い勝手に関して挙げてみました。

・最短距離

50mmで最短0.45mというのは、一眼レフ用50mmレンズの最も一般的な最短距離ですし、撮影倍率という点では猫の場合これ位で充分だと思います。
Lr6-20170301-_DSC0211-A7M2
ノートリでこれ位ですね。
この、どれ程大きく撮れるか?というのあまり問題ではなく、小さければトリミングという方法もあります。それより物理的に45cmまでしか寄れないというのが、かなり辛いですね。
例えば接近戦で、左手で猫にちょっかい出しながら、右手で撮るというような体勢ではかなり腕を引かなければならず、自然体で行けません。

また、膝上の猫を撮るには、チルト液晶が無ければ無理です。

広角レンズなら普通は30cmくらいまで寄れますし、SEL24F18Zについては16cmと驚異的に寄れて、描写もいいので非常に便利なレンズ=常用レンズです。
50ミリはマクロレンズが便利と思うのはこの辺の使い勝手ですね。

それにこの描写力なら後5〜10cm最短縮めたって大した影響はないと思うのですが、どうして画一的に45cmを50ミリの最短にするのですかね?
Lr6-20170121-_DSC9207-A7M2
最短45cmでは苦しい膝上のショットです。私自身はほぼ仰向けになって撮っています。

・EXIF

これは撮影と直接関係ないのですが、EXIFのレンズ名が「E 50mm F2」です。
上画像の透かしにもそう出ているのがお分かりと思います。

とても素っ気ないですし、Lightroomでスマートコレクションにかける時もこれだけでは他と被る可能性出てきますよね。
せめて「Loxia 50/2」とか「Planar」とか、「ZE」とか、何かZEISSに関する印が欲しかったですね。

・A7でのMF

まぁLoxiaに限った事ではありません(笑) 
A7の液晶は綺麗ですが、そのままフォーカシングに使えるような代物、精度ではないですね。
かと言ってAFが特別優れてる訳でもないEマウントシリーズに於いて、MFはごく自然な選択肢だと思います。
現実、如何様にして「ピント拡大」のお世話になるかが肝になってくるのではないでしょうか?

Loxiaは電気接点を持っているため、ヘリコイドとA7の「ピント拡大」機能を連動させる事ができます。
最初に考えたのはこれを活かす方法です。

この機能は、いかなる場合でもヘリコイドを弄ると拡大画面になりますから、実際は却って使いにくかったりします。

この連動状態で拡大画面を出さない方法は、フォーカス枠を表示している状態、つまり「ピント拡大」を起動した時の状態です。ここでは元の液晶画面のまま、概ねのフォーカス調整ができます。

という事はつまり、
常に「ピント拡大」を起動して画面にフォーカス枠を表示しておき、
概ねピントを合わせたら、フォーカス枠を移動して、ピント拡大して、
という方法が効率良いのではと考えました。
Lr6-20170121-_DSC9188-A7M2

が、問題がありました。「ピント拡大」の状態では露出が弄れないのです。
正確には、前面のダイヤルが枠の移動に取られるので、シャッター調整ができなくなります。
Loxiaの場合、絞りはレンズ側についてるのですが、シャッターで露出を調整する事の方が多いのではないでしょうか?
これはマニュアル露出の場合ですが、AEで露出補正ダイアルを使う場合は問題ないですね。

という事で、常時「ピント拡大」は断念。ヘリコイドとの連動も切ります。
デフォルトはあくまで普通の画面で、

 ]出を決める(SSまたはISOを調整する)
◆.侫ーカスしてとりあえず撮る。
運が良ければ合います。撮らなければ失敗かどうかもわかりません。
 「ピント拡大」に入り、フォーカス枠位置を調整する。
ぁヽ搬腓靴道る。

こんな手順で今は進めています。
△らい領れの間に被写体の表情や位置が変わらなければラッキーという事です。


また、EVFの方が精度は良い気がするので、使える所ではなるべく使っていますが、これだとやはり「寄り」が甘くなります。
撮ったのを見てみると、画面の中で周辺の占める割合が多すぎるもの、要は猫が小さくて迫力に乏しいものがとても多いです。

これではSEL24F18Zの戦闘力を超える写真には中々近づけません。
これ、意識してないとついつい便利なEVFで無難な距離から撮ってしまいがちです。


更に、前回記事でも触れましたが、接近戦ではヘリコイドを固定にして液晶を見ながらカメラの前後でフォーカスを取るという方法も有効だと思います。
距離がある時よりは、ピントもわかりやすいですし、撮影のリズムとか、片手で撮るならこの方法しかない事を考えると、猫撮りには必須の方法ではないでしょうか?
Lr6-20170122-_DSC9363-A7M2
大体、70cm位までの距離だと、カメラを前後させるフォーカシングでも合わせられる気がします。

α900のファインダーが素晴らしいのは、見えだけでなく、精度も高いと思うからです。
ここだと思った所で実際にピントが合ってる率がかなり高いですね。
フィルム時代でもここまで精度、見えともしっかりしていたファインダーというのは、私の使っていたヤシコン、ライカRにはなかったと思います。
それこそ、ミノルタのアキュートマットを加工してヤシコンで使うカスタムが流行っていました。

α7シリーズがそのレベルのスムーズさでMF撮影できるようになるまでは、後何年かかるかわかりません。実現できないかもしれません。

実は、結果だけ見れば、NEXやA7のMFとAFで、満足の行くピントの出る率はそれ程大きく変わりません。
AFだと撮影リズムは心地よいですが、細かい位置指定は難しい、コントラストに引っ張られる等AF故のデメリットはあり、本来欲しい位置にピントを持ってくるのも楽ではないのです。