or-sel50m28-3quarter

最近、新機材からは遠ざかっておりますが・・
フォトキナでは、なんとα99IIが発表されましたね。
Aマウントが維持されるのは朗報ですが、今の所このカメラに関心はありません。
どうせEVFなら、Aマウントでもミラーを外してしまって像面位相差に走れば無駄がないと思うのですが、レンズ側の対応とか難しい側面があるのでしょうか?

さて、掴みどころのないFEレンズシステムに、真面目なスペックと価格のレンズが一つ出てきました。
大口径や高級レンズは勿論魅力的ではありますが、価格はともかく、
コンパクトさがウリの本体にそぐわないような大きさのレンズばかり目立っていて、
α7システムは一体何を目指しているのだろう?感が拭えない訳ですが、今回の標準マクロはかなり実用感のあるものではないでしょうか?

これを見て、真っ先に考えたのは、Aマウント50ミリマクロ、要はミノルタ50マクロのFEバージョンか?ならば要らないかなーと言う事ですが、全くの別設計のようですね。
メーカーサイトからレンズ構成を拾ってきました。
こちらが新レンズ、SEL50M28
y_SEL50M28_lenscomposition

こちらが、SAL50M28(ミノルタ50マクロと同じレンズ)
SAL50M28_002

全然違いますよね。

続いてMTFを比較してみますと、画面中央付近の性能面ではほぼ互角のようですが、周辺が改善されてるという印象を受けますね。
y_SEL50M28_MTF

SAL50M28_003


また、純正だけあって、ボディ装着上もスッキリとしますね。

6t9

ちなみに、A7M2+ミノルタ50マクロの図です。
Lr3-20160925-_DSC9613-RX100-01-2

コンパクトな部類に入るこのレンズでも、アダプタが入る分、長くなってしまいます。
殆どの方がこういう状態でα7や7Rを使っているのではないでしょうか?(笑)
ヘリコイドの繰り出してくる位置がアダプタ分長くなる位の違いですね。
このスマートな状況で更にはAFが使える、新設計レンズ。そしてこの価格なら買う価値はありそうです。

が、とりあえずサンプルを見た所感としては、良くも悪くもミノルタマクロを引き継いでるように感じます。要は大して変わらないという事です。

メーカーのサンプルでは、マクロ域での自然なシャープさの印象も似ていますが、ボケの薄汚く見える感じもミノルタマクロっぽいですね。
こちらの下の方にも別サンプルがありますが、4-5枚目の画像の花びらに見られる、軸上色収差のような、二線ボケのようなものもよく似ています。
Ap3-2016-02-14-21
こういう感じですね!

ミノルタマクロ以前は、あまり花マクロを意識した事がないので、こういう現象が標準マクロに付き物のものなのかどうか判らないのですが、シグマ、ライカのマクロでは見た事がないというか、気になった事がないように記憶しております。花を綺麗に見せようと思ったら、かなり気になりませんか。。

背景を選べば当然もっと綺麗なボケを引き出す事は出来るでしょうから、今回かなりズボラなサンプルを持ってきてくれたのでしょうか、お陰で参考になります(笑)

フォトヨドバシカシャパでも作例が出ていますが、やはり違うレンズに生まれ変わったという感じまではしません。また、カシャパで見られる遠景がちょっとガッカリだなぁと思うのは雨天の影響のせいでしょうか?


私はFE純正レンズは未だ持っていませんが、とりあえずドデカいレンズは論外としていますので、今のFE純正から購入対象となるものとしては、28mmF2,55mmF1.8,そしてこのレンズ位です。

ただ、以前の記事で書いてますが、ミノルタマクロを基軸にした、F2のハーフマクロを私は期待していました。そのスペックなら絶対買いますが、今回同じスペックに留まりましたね。ならば、ミノルタマクロで十分だ!F2.8なら要らん!これが本音です。

何度も言ってますが、標準マクロの使い勝手としては、通常域の使い勝手を含めた万能レンズとしてのニーズの方が大きいと思うんです。・・ガチのマクロユーザはまず中望遠行くでしょうから。だから、接写距離よりも明るさ(ボケ表現の大きさ)が重要なんです。
またこのスペックは現状、マクロプラナー50mmF2しかないので、出せばかなり価値のある、ユーザを寄せ付けるスペックの筈なんです。
たぶんソニーとしてはそこまで考えておらず、標準マクロを普通に出したという事でしょうね。

ミノルタマクロとかなり被るものを感じるので、現時点で私的に買う予定はありませんが、派手なレンズ群はもちろん、R2本体の価格などを考えると、旦那カメラみたいになりつつあるα7システムにおいて、価格、役割を考えた場合、とてもいいモノを出して来たと思います。