くどい程ミノルタ50マクロが続いておりますが、ここらで前回もチラっと登場の同じミノルタ、100ミリマクロを取り上げてみたいと思います。

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ソニー、ミノルタ系では50より人気も評判も高いレンズのようで、マクロというジャンルを超えて必ず勧められるレンズの一本です。50はスペック的に地味という事もあるのでしょうか、褒める人もいますが100程声を聞きません。

私が先に買ったのは100の方です。事情でかなりの機材整理が必要になった時、シグマの70マクロ、ライカ60マクロを手放したのですが、暫くしてインスタグラムの影響でやはりマクロが欲しくなり、今度はタムロン(90mm)と考えていました。こちらも名レンズとして歴史が長いですね。
結局、価格面とMF時の操作性から、ミノルタ100に向いたのですが、オクで2万円台とこれもまた実に相場低めとなっており大変CPが高いです。その後事情で手放したため、今は手元にありません。

描写ですが基本的には50とよく似た抑えめの発色で、更なるボケ世界を演出できるのが醍醐味になります。

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中望遠マクロはやはり虫で強みを発揮しますね。私はインスタグラムに影響されるまで虫など撮ろうと思った事すらありませんが、このレンズでは結構撮りました。少し離れた所からでもハッキリ写せますし、ボケもそれなりに出ます。

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50の投稿と同様、トリミングチェックです。
バラの花の中に虫が居たのを撮ったこれがオリジナルサイズ。

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で、虫が等倍になるまでトリミングしますが細部まで充分な写り。ボディが900なので、50のサンプル(NEX3)より有利な点もありますが、これを持ってマクロだ!と言い張る事も充分可能ではないでしょうか、実際このインチキマクロでインスタグラムの花系hubのfeatureを頂いています。

ただ改めて驚くのは描写動向ではなく、F4.5でありながらこの被写界深度の浅さです。結構離れていますがピントが来ているのは顔と手前の蕊だけです。

というように、100ミリマクロともなるとマクロ域の被写界深度は非常に浅く、この私でも一脚を使用していました。それが最低限の装備になります。F8位には当たり前に絞るので低SS対策でもありますが、手持ちの時って実は前後にも凄くブレるんですよね。ファインダーでは合ってた筈がピンぼけの一番の原因はそれではないのでしょうか?

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バラの大きさからして結構離れてるのがお判りと思いますが、その距離でF4でも、ファンタジックなボケを得られる。
これ、50では開放でも無理じゃないでしょうか(笑)。

以上、ざっと見てお解りと思いますが、実際、標準と中望遠では撮れるマクロも自然と異なってきますので、マクロ=中望遠と流れるのは当然とも思います。
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