このレンズ、基本的にはいいボケ方をします。

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F4まで絞ってますが、大口径レンズの開放付近を使ったような滲みボケ。勿論、近接だからそこまでボケるのですが、マクロレンズの特権ですね。


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こちらは開放で、特に右側奥の花びらのエッジから滲むようなボケがとても気に入ってます。この傾向は絞ってもそれ程変わらないようです。

一方こちらは、あまり好きでない、というか気になるボケパターン。

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何をボカすかは撮り方(背景処理)の問題でもあるのですが、何なんでしょう、もわもわと燻んだような安っぽい色。

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いずれも主要被写体をこう見せたいという色温度と明るさに若干調整しておりますが、大きく動かしてはおりませんから、この発色は避けられないと思います。絞ったからとは一概に言えない訳で、F8でも綺麗なボケになるケースもあります。そもそもマクロではF5.6以上の絞りを使う事の方が普通ですからね。

このレンズの性格(ボケの質とか発色傾向)が、こういうケースでは粗になるのでしょうか?つまりは、同じような質のボケが色によって、または色の混合によってよくも悪くも見えるというレベルの事なのでしょうか。。どうも薄暗い状況だとこの色になりやすいのかという気もしているのですが、50の前に使っていた同じミノルタの100マクロは、日陰や曇天下、室内など光量が十分でない場合、階調がよく出ない傾向でしたので、何か通ずる部分があるのかとも感じています。