Phase One、新処理エンジン採用の現像ソフト「Capture One Express 7」

Lightroom4が出て一年近くになるので、そろそろアップグレードしようかななどと考えていたのですが、そこへ横槍を入れるようにCaptureOneの新バージョンがリリースされました。
現像系のリニューアルと同時に今回はファイル管理機能も強化され、より使いやすくなったようです。またカメラ別のプロファイルがとても充実され、これも使い勝手にはかなり寄与するように思います。時間をかけずに如何に納得できる状態に持っていけるか・・というのが昨今RAWソフトに求められてる事ではないでしょうか?
そのためには、RAWソフトと言えどもファイル管理面の使い良さも無視は出来ないという事でしょうね。ただ、多くのカメラファンの使い方であろう複数ソフトの併用に於いては中途半端なファイル管理は返って余計で、モジュールだけ提供してくれた方が使いやすい場合が多い気もします。

早速C7のトライアル版を試してみました。今回は60日使えるようです。今回はLrと同じ?カタログという概念が取り入れられ、6であったのかは覚えてませんが、検索のマストツールであるスマートコレクションも導入されてますね。Lrの使い勝手を語る上でも一番欠かせない機能がスマートコレクションじゃないでしょうか。

価格は同じ位ですが、一度に両方は使い込みの上でも厳しいので悩ましい所ですが、Lrはこの価格でフルバージョンなのに対し、C1はC1 Proの廉価版・・と言って現像系で機能的にC1が劣ってるという訳でもない。(補正ブラシのような小道具は置いといて)ただそれ以外の点はLrの方が細かい所まで行き届いてる感じです。
以前にC1-6のトライアルを使ってますが現像に関してはあまり手をかけずに好みの結果が出せてとても好印象でした。当時は購入したばかりのApertureを使い込めてからにしようと買うまで行きませんでしたが。。

Lr3-_DSC2802-01
Lightroom3.6 ( α900 SAL85F14Z f1.7 1/20sec ISO100 )


05 1
CaptureOne 7 Express trial

光源は白色蛍光灯です。それぞれ比較しながらではなく、個別に読み込み状態からの落とし所として、まぁこの辺でいいかなと思った所で出力してるので色も違っています。
ここではブログ用に横1024ピクセルまでリサイズしてますが、個人的な評価は壁紙サイズ(横1920ピクセル)を基本の目安としてます。この位の大きさだと結構レンズやセンサーの差もわかりますが、このサンプルではLrの方が好みに上がってますね。概ねの傾向として、階調ではLr、透明感、色味ではC1が好みの結果になってます。

ただ重要なのは、C1では読み込んで些細な調整でとりあえず落とせている事。
Lrではここまで持って来るのにも結構時間がかかっています。

その岐路になるのがプロファイルの違いでしょうか、C1にはα900のプロファイルがあるので最初から割りと適格なプレビューで表示されますが、Lrは「AdobeStandard」というプロファイルだけでコイツに癖があり、これを補正するためのプロファイルを自分で設定しておくのですが、一概にそれが適格と言えず、特に色については難儀しています。

Lr4はわかりませんが、初期表示はソニーIDCの結果ともだいぶ違い、コテコテというケースがほとんど。使ってる人はご存知と思いますが、デフォルトのブラックポイント5が強すぎるのと私的には色のマゼンダ傾向が強く感じ、ほぼ全ての場合でここを調整していますが、もう少しニュートラルにならないのか・・と思う事が大半です。上の例でもC1の方が色のキレ味というか、スパっと艶のある感じだと思います。当然色温度も違ってますけど同じにすれば同じようになるというものでもありません。

また、α900のプロファイルを元にしているC1ではシャープネスが不自然なまでに強く、半分に落としてもこれくらいなので、結果、コントラストはキツ目の結果になりますが、その分抜けもよく、眼の生き生きとした表現は中々秀逸だと思います。今回はLrでもC1に倣ってシャープをデフォルトの倍位に上げています。普段の感覚だともっと大人しい感じになるのでリファレンスとしてもC1は有意義という事ですね。こういうのをどちらが上か?と絞るのは無謀であり、どちらが適格かは写真によるのでやはり両方あるのが最前の策ですね。

シャープが不自然に強いのは純正のIDCでも同様ですが、このソフトはVer4になってから一つ一つの動作がとにかく重く(Core2Duoでは)通常使用には論外な感じで、オリジナルの色見本位にしか使いません。色はさすがにスパっとニュートラルな感じになりますが、他のソフト同様シャドウとハイライトには手が入っています。シャドウ、ハイライトの調整はIDCの場合、DROでのマニュアル調整になりますが微調整の度に何十秒もかかるので付き合いきれません。

Idc_DSC2802-01
ImageDataConverter 4


Ap3-_DSC2802-02
Apertuer 3.4.3

Apertureも今回は参考まで。。まぁ普段も基本「自動補正」でしか使っていません。それだけで特に色は良い感じになる事が多いので参考にしており、Lrで同じ感じに持ってくのはこれまた労力を要します。彩度かキツめなのでそれに耐える、あるいは映えるような画像だと威力を発揮すると思います。スナップなどはLrでヘタに弄るよりもApertureの自動一発で充分というパターンが多いですね。ただ今回一番大人しい感じになってますしLrでも通常はこんなもんです、やはりC1の表現力はリファレンス上重要だと思います。(笑)

エンジン以外の箇所、特に出力での細かい設定、使い分けについてはLrがダントツで多機能であり使いやすいです。例えば画像に貼り付けるコピーライト(ウォーターマーク)にしても、

Lrはダイアログでテキストを打ち込むだけ。更にこれをプリセットとして保存しておく事も可能。

Apは背景が透明な画像をマージさせる事で可能…ピンクの汚らしいsuzukinekoというのがそれです。

C1Eではその機能すらありません。

Idcに至ってはタダの保存ダイアログでしかないですね。

その他色んな細かい事がプリセットとして保存、使い分けが出来るのはとても使いやすく、ベースがLrである事は今後も変わらないと思います。