年明けにスマホデビューしてからというもの、
PCとの同期、連携をテーマに色々追いかけていますが、
その中でも「神アプリ」という言葉をよく見かけます。

そういう意味では、これ正に「神アプリ」だろと思うのが、
プロカメラです。

Ap3-Nekonon 2013-01-28-22
iPhone5 Pro Camera 4.0.1 1/20 ISO100


なんか普通のコンデジよりよっぽど綺麗じゃね?
各種定番アプリを追ってる中で、とにかくこれが一番感動しました。
やっぱり一番ピンと来るのは、写真系って事ですね。

同じハードウェアでありながら、こっちを使うだけで、
写メのiPhoneカメラが、
並みコンデジを凌駕するウェポンに変わりますから、
デジカメというのが基本的にソフトウェア製品である。
という事を実感させられる体験でもありますね。

基本的にカメラ画質は、標準アプリでもプロカメラでも同じです。
ただポテンシャルを引き出せるかどうかもアプリ次第。

有名なアプリらしいですが、
私は知りませんでした。
やっぱりカメラ系な方は、標準アプリはお払い箱で
こっちを使われているんでしょうか?

当初、この方面にはとりあえず関心はなく、
何かを調べてるとき、たまたま、

「今なら3日間限定85円だよ」
というブログ記事を見かけ、
(通常価格は250円ですが、それでも安過ぎますね。)

定番であるという事と、
このアプリの一番の特徴である

・露出ポイントとフォーカスポイントを独立して指定可能。

という機能を見て、これは使えそうだと思い、DLしてみました。

一眼デジにこういう機能あったら、凄く嬉しいよなと思ってたのが、
正にこれなんですが、まさかスマホで出来るとはね。。

一般カメラで言う、スポット測光やAEロックに当たる訳ですが、
それをフレーミング固定で、指先で出来てしまうんですから!
普通のカメラより優れた操作性と言えないでしょうか?
ロックボタンを押す事もないし、戻し忘れもないしね。

ただ、この機能はそんなマニアックな作業を狙っているのではなくて、
ご存知のようにiPhoneのカメラアプリは、露出補正すら出来ません。
・・AEロックは出来ますが、フォーカス位置=露光位置なので、
フォーカス位置変えたら、ロックも解除・・という事で、
出来ないのと実質変らないと思います。

まぁ携帯のカメラだからと思えば、頭にも来ませんけど、
結果的に露出補正の代替機能になっているのが、
この露出フォーカス独立ポイント式でしょうか?

おそらくiOSのAPIに、露出を制御するインターフェイスがないか、
アップルが許可しないんじゃないでしょうか。

画面で紹介します。
Ap3-Nekonon 2013-01-28-23

まぁ私が今更取り上げるまでもないんでしょうけど、
これがデフォルトで、フォーカス、露出とも中央に合ってる状態。
まぁこういう明るさなら、真中でもほぼ適正ですね。
因みに中央のグラフはヒストグラムです。・・凄いね。


Ap3-Nekonon 2013-01-28-24

これが、露出ポイントのみ中央からずらした状態。
シャッターだけ、ややアンダーになったのは、
窓の外の光が入り込んで来たからでしょうね。


Ap3-Nekonon 2013-01-28-25

その状況から、露出ポイントを窓側へやると、
このようにアンダーになります。
フォーカスはあくまで、フィーカスポイントのある位置です。
この逆(フォーカス位置指定で露出は真中)はいくらでもあるだろうけど、
これは・・出来るデジカメってあるんでしょうか?

この状態で、ポイント外の画面のどこかを長押しすると、
そこの箇所へ、両ポイントが集まって来ます。

効果としては、露出補正と同じですけど、
この操作、ただのプラス、マイナスに比べ、
実にフォトジェニックですよねえ。

結局、ハイエンドコンデジとかより一枚を余程大事に撮るんですよね。
この効果は、デジにあって凄い事だと思いますよ。

Ap3-Nekonon 2013-01-28-26

こうして露出点を外側に置いてる状態で


Ap3-Nekonon 2013-01-28-27
iPhone5 Pro Camera 4.0.1 1/120 ISO50

これが実写。


Ap3-Nekonon 2013-01-28-28

真中に集めた時の方が、シャッター一段分アンダーになってます。
普通、逆を予想しますよね。
これは窓際の毛布よりも、猫の白の方に、露出が反応してるって事でしょうか。

これは「標準モード」なので、意図とは違うロックのされ方なのか?
「上級者モード」との違いがよくわかってません。

追記・・「標準モード」は露出、フォーカス共ロックされません。
「上級者モード」との違いは、
カメラを動かした時に露出が変るかどうか・・
という事になります。


Ap3-Nekonon 2013-01-28-29
iPhone5 Pro Camera 4.0.1 1/266 ISO50

これがその実写。
私はこちらの感じの方が好きですね。
携帯のカメラ・・大したトーンだよ。

もひとつ、プロカメラのウリになるのが

・AWBロック機能

これは「上級者モード」の機能です。
これも測光点移動と同じで、適正なWBを探して、
そこでロックし、以降フレーミングが変っても振り回されない。
夜間や人工灯の環境では、活躍する機能ですね。

Ap3-Nekonon 2013-01-28-30

WBはオートのみですが「AWB」の所をタップして、
ロックする事が出来ます。

日陰マークとか太陽マークに固定ではなくて、
入力値を固定出来るのは、ハイエンド以上じゃないでしょうか。

更にコンデジ顔負けの装備が、

Ap3-Nekonon 2013-01-28-32

上段左から、
・アスペクト比指定
・ヒストグラム表示指定
・水準器
・3種類のグリッド表示


携帯のカメラにここまでやらせるか!って機能ですよね。
「上級者モード」というのは、WBロックが出来る以外、
標準モードとの違いはよくわかりません。
標準モードでも露出とフォーカスをバラける事は出来ます。

Ap3-Nekonon 2013-01-28-31

WBロックの状態です。
左右にはそれぞれ、ISO値とシャッタースピードが表示されています。
シャッター優先が出来れば最高ですが、それもAPIにないんでしょうね。
因みに絞りは、iPhone自体がf2.4固定のようです。
今まで撮った写真、野外も含めて全てf2.4です。
シャッターとISOで調整する(勿論オートで)という訳ね。


Ap3-Nekonon 2013-01-28-34
iPhone5 Pro Camera 4.0.1 1/127 ISO50

携帯のカメラにしては、猫カメラの素質ありだね。
なかなか綺麗に撮れます。
こんな事言うと、怒る人いるかもしれないけど、
なんだか、ローライのプラナーに似た雰囲気を感じるんですね。
ローライにE100SWとかVS入れるとね。
まさか、こっそりドイツのレンズとか使ってないよね。

写真撮ってる感触があるし、
これじゃコンデジがスマホに浸食される訳だよね。
とりあえず、iPhoneタダもんじゃありませんな。
前回記事での発言、全面撤回します。

それともタッチパネルのNEXやLUMIXは同じ事が出来るのだろうか?
出来るんなら、NEX-5Rの購入はほぼ決定です。
て言うか、フルサイズ機も液晶をタッチにしたらどうでしょうね。


Ap3-Nekonon 2013-01-28-35

撮影モードは、スチル、動画、バーコードスキャンの3つです。

・全画面シャッター

画面タッチでリリースという機能ですが、
これ実際に役に立ちます。

「フォーカスポイント合わせた、さぁ画面下のシャッターボタンへ、」

って具合に指動かすのって、結構タイムラグを産みますので、
その場でポンの方が早く撮れます。
ただ、カメラの反応自体が遅めですが。

元々は、ボリュームトリガという機能があって、
その名の通り、iPhoneのボリュームボタンを
シャッターとして使えるのですが、
素晴らしいのは、イヤホンコードのボリュームまでも、
シャッターに出来るんだそうです。
=レリーズケーブルにしちゃう訳です。
ローアングルにも使えるし。
実際、標準アプリではこれが出来ます。

iOS5からの機能なんだそうですが、
実際にアプリとして実装を許可されたのは、
プロカメラだけとか。

その辺の経緯は、プロカメラのブログに書かれていますが、
他のアプリは、実装のためにかなり粗いプログラム制御になっていて、
アップルからハッキング扱いされた。という事なのでしょうか?
アップルの主旨にそぐわない実装のしかた・・というような内容ですね。

結局唯一実装を許されたプロカメラでも、
かなりの人気機能だったらしいのですが、
現在のバージョン4.0.1では、
ボリュームトリガについて、Appleからの要請で廃止されてしまいました。現在、最善策を求めてApple社と協議中です。

という事で無くなってしまってるんです。
唯一、標準アプリだけがそれを許されてる。
という状況です。
iPhoneカメラのUIとして統一する方が、
Appleの思想に近いんじゃないのか?



・連写と高速連写

レリーズから長押しで、連写出来ます。
レスポンスの鈍さを補填するためかわかりませんが、
このカメラの被写界深度なら、追尾フォーカスなどなしに、
ある程度の動体でも抑えられそうです。

更に「高速連写」を併せる事もできますが、
画像サイズがVGA(640×480)に固定されます。


・ライティング機能
これは、携帯のカメラなんかにもありますが、
ライトで暗い所を照らす機能ですね。

Ap3-Nekonon 2013-01-28-36

ライティングなしで、ISO800


Ap3-Nekonon 2013-01-28-37
iPhone5 Pro Camera 4.0.1 1/15 ISO800

これが実写。
さすが裏面照写CMOS、800でも使えない事はないです。


Ap3-Nekonon 2013-01-28-38

ライティングありで、ISO250


Ap3-Nekonon 2013-01-28-39
iPhone5 Pro Camera 4.0.1 1/120 ISO320

実際は320になりましたが、その実写です。

ライティングは、フラッシュON/OFFとは別なので、
暗い所でのフォーカシング時には有効だと思います。
昼間はレフの代わりに使えるケースもありそうです。

・ISOブースト
これをオンにする事で、ISO3200まで持ち上げるそうです。

Ap3-Nekonon 2013-01-28-40

これがそのISO3200ですが、


Ap3-Nekonon 2013-01-28-41
iPhone5 Pro Camera 4.0.1 1/15 ISO3200

写ってるα900の3200より使えるんじゃないのか?(爆)

・ライトボックス機能

これは、指定のオンオフが可能ですが、
プロカメラで撮った画像は直接カメラロールに流れずに、
一旦アプリ内のアルバムに保存されます。
そこで、選別して没カットは捨ててしまって、
残したいものだけ、カメラロールにエクスポートすれば、
フォトストリームや、同期を取ってるストレージアプリが、
ゴミまでアップロードしなくて済むという訳です。
・・正にポジをチェックするという作業に、
充てがってる訳です。

好き嫌いあると思いますが、
私は良い仕様だと思うし、オンにしています。

以上、プロカメラの撮影機能でしたが、
更に凄いのがその編集機能の凄さですね。
一般的なレタッチソフトと同じ事はほぼ出来てしまいます。
PC版のiPhotoより高機能と言えるんじゃないかい?

それはまた次回にしますが、
iPhone・・半ばバカにしてましたけど、
この画質とこの深度の深さは使えますよねぇ。
当然、カメラアプリは入れ替えてます。
標準アプリを使うのはレリーズケーブルが欲しい時だけかな。

Ap3-Nekonon 2013-01-29-01

これが現在のホーム画面です。
誇らし気に、DOCKに座っています。

このプロカメラは、ドイツ産のソフトですが、
開発スタッフは、日本のメーカー(特に品川方面の)より、
余程カメラを解ってる人達じゃないでしょうか。
撮る楽しみや便利さのポイントは抑えていて、
「おまかせキレイ♪」みたいな余計な機能は一切ない。
ホントにコンデジ不要ですよね。

私は去年、ニコンのP7100で、
コンデジをバカにしていた自分が恥ずかしいと思いましたが、
更に進んで、携帯ですよ、携帯。。
決してバカに出来ないです。

でも所詮iPhoneのレンズって、極小です。
画素数は、800万画素。
それでもって、長編3000ピクセル以上ってどういう事なのでしょうか?
とりあえず、このレンズでこの画像サイズは勿体ないですね。
1ファイルが大体1メガ弱・・デカいですよね。

こういうの見てると、iOSとRX100辺りのクラスが合体したら、
いいものが出来そうな気がしますねぇ。

レンズ交換式なら、iLens
固定レンズなら、iZoom
センサー1インチ・・もう、最強デジですよね。