shinjuku-DSCN0418
COOLPIX P7100 35mm f4.5 ISO100

このP7100の後継は、7200ではなく、P7700になるのだそうです。
もう、スペックの話しまで出ていますが、
・レンズが一段明るくなる、
・不評の光学ファインダーが無くなりトップが平になって、スマートなデザインになる、
・連写スペックが8コマ秒と大前進する、(7100は1.2コマ秒)
・センサーは、裏面CMOSの1200万画素(1/1.7型)になるのだそうです。
(7100はCCDの1000万画素)

NikonRumorsより

たしかにフォルム自体はより洗練された感じですが、
せっかくの前面ダイヤルまで無くなるなど、スッキリしすぎて、
Contax G2を彷彿とさせる雰囲気は、消失しているように見えます。

レンズ左下の「Fn1ボタン」が残っている所はまだ救われます。
使ってみると、これがかなり便利なんですよね。
これも来年の今頃には、3万前後で買えるカメラになるのでしょうか・・

同時に、アンドロイド搭載のデジ、S800Cも話題のようです。

さて、P7100・・・とりあえず解像に関して言えば、
単焦点のGR3よりも上を行ってますね。
ただ、カメラというのは解像力だけではない事が見れるのも、
こいつらとの比較になります(笑)。

chofu-DSCN0538
COOLPIX P7100 28mm f4.5 ISO100


chofu-R0013438
GR3 f5 ISO64

GRの方は、絞ってますし、ISOも64とかなり性能の出せる状況ですね。
こういう比較で優劣をどうのと言うのは好きではないんですが、
とりあえず等倍切り出しで解像的なものだけ見てみると、

chofu-DSCN0538-org
P7100等倍切り出し


chofu-R0013438-org
GR3等倍切り出し

GRは、遠景の等倍なんてこんなもんでしょ?的な感じですが、
P7100は生真面目に全てキッチリ写し込んでますよね。
まぁ微妙な違いとは言え、この違いが鑑賞サイズでの、
遠景がコンデジ的に痩せて見えるか?
それなりにしっかり見えるか?の違いになるようにも思います。

また、近景でも両者の違いは明らかに出ます。
P7100が凄すぎるんですが、一眼+キットズームなら、GRにさえ追いつかんでしょう。
どちらも画素数は同じ、1000万画素です。
GRと合わせるため28ミリで撮ってますが、35ミリにするともっと解像は良くなります。

勿論、こんな事で優劣を言うつもりはないのですが、
この辺を見て、レンズがどうこうではなく、ローパス効果の違いではないか?
と思ったんですね。
GR4ではローパスの利きを抑えていると聞くので、
こういう比較では違いが出るかもしれません。

という事で、解像力では圧勝なのですが、
色とか艶に関しては、GRにもLXにも負けているというのが率直な感想です。

chofu-DSCN0526
COOLPIX P7100 28mm f3.2 ISO100


chofu-R0013426
GR3 f3.5 ISO64

赤や黄は大した違いではないし、
ニコンの方は、PictureControlをニュートラルにしているので、
若干彩度に劣るのは差し引いて考えられるのですが、
ここではっきり違うのは、路面の発色です。彩度ではなく、色そのもの。

赤や黄はそれ程違わないのに、路面のレンガやシャッターのグレーは、
全く違う発色・・掃除前と後、くらいに違います。
特に手前とひとつ奥のシャッターでは、GRははっきりと色が違うのに、
ニコンはほとんど変ってないですね。
現実に近いのは、勿論GRの方です。
GRにもマゼンダ被りの傾向はありますが、その辺調整してこの違いです。
これって、WBで調整出来るものではないですよね。

chofu-DSCN0527
COOLPIX P7100 35mm f3.5 ISO100


chofu-R0013427
GR3 f2.5 ISO64

ニコンのWBを青に振る事で、色合いはGRに近づきますが、
全体が青みを帯びるだけで、特に床の部分は同じようにはなりませんし、
暖色、寒色以上に、GRにはあるタイヤ回りの艶は出ません。

解像ではやはりニコンが圧勝で、等倍で見れば、奥の張り紙は勿論、
自転車サドル下の検印文字もはっきり見えます。

chofu-DSCN0510
COOLPIX P7100 35mm f3.5 ISO100


chofu-R0013410
GR3 f4 ISO64

今度は、GRの方をトリミングしてニコンと合わせてみました。
ニコンの方は彩度、コントラストを上げて、GRより鮮やかにまでなってますが、
緑の庇とその下の板張り、路面の発色はGRの方が豊かです。
やはり、WBや彩度レベルの調整で埋まる違いではない。

jindaiji-P1020370
LX3 24mmF2.8 ISO80

LX3は既に手元にないので、直接比較は出来ませんが、
解像よりも色で見せるカメラでしょうか。
特に赤は秀逸ですし、路面にしてもくすみが気になる事はありません。

nakano-P1020253
LX3 48mmF2.6 ISO125


nakano-P1020257
LX3 48mmF2.6 ISO80

ただ、こういう街の撮り方だと、ニコンのような迫力は出ませんね。
もう解像力がものを言う場面という事でしょうか。

shinjuku3-P1020284
LX3 37mmF4 ISO80


shinjuku3-DSCN0409
COOLPIX P7100 35mm f3.5 ISO100

まぁ解像では、話しにならないと思いますよ。
条件違いますけど、立体感もかなり違う(笑)
ただLX3が決して画像として劣って見えるとは思いません。

こうして見るとP7100は、その発色傾向として、
元々色彩感もあって、コントラストも高いものはそれなりに写すが、
路面や壁など渋くて地味なものは、バッサリ切り捨てています。

路傍の一輪の花にも命を吹き込むようなツァイスとは真逆に、
実に小泉純一郎的な描写ではないでしょうか。

atsuro-DSCN0075
COOLPIX P7100 35mm f3.2 ISO100

これなどその顕著な例。
緑の鮮やかさに比べ、猫の白黒と路のグレーはほとんど色になっていない。
ここまで来るとエフェクトだね。

shinjuku-DSCN0405
COOLPIX P7100 35mm f3.5 ISO100

こちらも全体に色彩感がなく、猫は路面に埋もれて凄く冷たい色になってます。
そもそもトーンが出てないので、調整のしようもないですね。
コレ見たときは、さすがにガッカリでしたねぇ。。

まぁ迫力ならP7100、
質感豊かにというならGR、
エレガントに色で語るならLXでしょうか・・

まるで体力だけにモノを言わせた不器用な体育系男子・・
のような印象のP7100ですが、

が、しかし・・

そんなイメージも、レリーズ時にあるボタンを押す事で、
あっけなくひっくり返されてしまうのだった。

shinjuku-DSCN0452
COOLPIX P7100 35mm f3.5 ピクチャーコントロール「スタンダード」

まぁこれが普通に撮った場合ですね。

shinjuku-DSCN0453
COOLPIX P7100 35mm f3.5 RAW

そうです。今までのは全てカメラ内Jpegの話し。
ボディ前面の「Fn1ボタン」を押しながらレリーズする事で、
RAW撮影が出来るんですね。

RAWで見ると、同じカメラとは思えない程、色彩の豊かさが違います。
RAWは撮って出しで、何も調整していません。
デフォルトでここまで違う例って見た事がないですね(笑)

JPEGでは、コントラストとエッジを強調しすぎて固くなってるのが判りますが、
何より、グレー系の色彩感を皆殺しにしていて、
私に言わせれば、まるで墨絵です。忠実なのは、黄色と緑くらいで・・
RAWでは、塀の薄緑かかったような階調や、
路面の濡れた部分が青味を帯びて反射しているのがしっかり再現されています。

こんなに色があるのに、なぜ敢えて無くしているんだ?
それも標準カラーのスタンダードで!

shinjuku-DSCN0324
COOLPIX P7100 35mm f3.5 ピクチャーコントロール「スタンダード」


shinjuku3-DSCN0325
COOLPIX P7100 35mm f3.5 RAW

JPEGでは、奥のアパートの壁が墨絵になっており、
コレ見て「なんじゃ?」と思いましたが、
RAWではしっかり茶色が出ています。

WBは、手前のコンクリートが合うようにRAW側を調整していますが、
そもそもJPEGでは色が抜かれているので、同じようにはなりません。
墨絵に関しては、WBや彩度の問題ではないのです。

RAWの方が眠く見えるのは、WB以外、シャープ系は一切弄ってないからです。
コンデジのRAWはそのままだとGRでも一見眠いですが、
等倍で見ると、圧縮されてないRAWの方が鮮明である事がわかります。
元はぐちゃぐちゃでも、リサイズでは案外シャープに見えるもんなんですね。

shinjuku-DSCN0426
COOLPIX P7100 200mm f6.3 ピクチャーコントロール「スタンダード」


shinjuku-DSCN0427
COOLPIX P7100 200mm f6.3 RAW

ISO400で望遠端という、割とシビアな状況。
JPEGだと階段は黒にしか見えないですが、
RAWで見ると、実は微妙な青である事がわかります。
柱の茶色もくすむ事なくしっかり再現。。
コンデジでこれは、本当に凄いと思った。
JPEGでも、猫の色や葉っぱの色、バックの室外機の色など、
上側の色は、それなりに再現してるんですよね。
でも、この実力を敢えて隠してるのは全く解せないですね。

shinjuku-DSCN0434
COOLPIX P7100 50mm f3.5 ISO180 Standard

因みに50ミリだとこれ位の距離の所です。完全に墨絵になってますね。
とにかく暗い部分は全て切り捨てです。
いや、この200ミリは凄いですね。

shinjuku-DSCN0404
COOLPIX P7100 35mm f3.5 ISO100

上述のガッカリ猫も、RAWにしただけでかなり色の配分が広がり、
現実に近くなった感じです。
猫が路面に埋もれてるという感じはしないですね。
これで普通・・P7100のJPEGが異常に墨絵なのだ。

rawの方が安心かなと思っても、
その度に画質設定に入って切り替えて…という事は中々煩わしいもの。
あるいは最初からrawで撮ればって話ですが、
スナップ用にバシバシと思ってるカメラでそれも結構重いものです。

だから一発でrawアクセス出来る機能が重宝すると思います。
それだけの価値がある程、特にニコンのrawは全然違いますね。
rawでここまで違うというか、
jpegでここまで不可解な発色というのも見た事無かったからね。

たしかにカメラは解像度だけではない。
かと言ってニコンも解像度だけのカメラという訳ではなく
色に関してもGRと遜色ないものを持ってはいるんですね。

これではGRの出る幕がないじゃないか…

コンパクトで明るい?

むむ、常時携行カメラか・・
それも性能のひとつだよね。そこに無ければ写真は撮れないのだから。

buchi-DSCN0600
COOLPIX P7100 85mm f4 ISO100

まぁピントは合ってないんですが、RAWで少し手を入れさえすれば、
地味な色の猫としても充分厚みを持った描写になります。

このRAWの出来の良さを発見してなかったら、
とっくに「オクゆきさん」になってました。
難点は、サイズが16M以上と、NEXのRAWよりデカい事と、
アスペクトが4:3固定になる事ですが、
後者は簡単に3:2でトリミング出来るので実質無視出来ます。

たしかにアスペクトの分、ピクセル自体は大きいとは言え、
なんで1400万画素のNEXより、1000万画素のP7100のほうが大きいのだ?
まさかいくらなんでもコンデジで14ビットなんて事はないよね・・

しかし、これだけ優れたオリジナルを基に、
JPEGでその1/3も出せてないこの画像エンジンは何を考えてるのか?
きっとJPEGレベルでは、XZ-1のほうが満足度が高かったのでは?
と思います。
たぶんグレーが墨絵になってるという事はないでしょう。

上述のように、半分はゴミ撮りと思っているコンデジで、
いつもrawというのは厳しいです。
明るいものや鮮やかなものは、それなりに出るのだから、
地味なテクスチャーが主題となるような場合はrawで抑えておくとか、
ピクチャーコントロールの調整でなんとかマシにならないかとか、
色々とJPEG主体の使い方を探している所です。