NEXやE-P1のボディを見たとき、
期待、想像したのは、オリンパス・ペンF(ハーフの一眼レフ)みたいなシステムでした。
古いユーザの多くも、ああいう収まりの良さを描いた人は多いのではないでしょうか?
ペンFにあやかったE-P1は、ボディデザインこそそれっぽかったが、
如何せんNEXもマイクロフォーサーズもマウント径が全然大きく、
レンズが絶対的に大きくなってしまう。
ペンFは、サイズ自体小さめの一眼レフとそんなに違いはありませんが、
レンズが小さかったために、かなりのコンパクト感がありました。
(ミラーレスは、そこが逆なんですよね。)
更にRF機のようにトップが真っ平らで、メカニカルでカッコ良かったですね。
しかも完全マニュアル機なので、使い勝手は普通の一眼レフと同等です。
現状、あれに近いディメンジョンを期待出来そうなのは、ニコン1かペンタQのみ。
が、どちらも未だシステム像が見えていません。
さて、ミラーレスでレンズ体系が一通り出来あがってるのは、
MFT(マイクロフォーサーズの略)のみです。
しかし、これが結構難しい・・
そのラインナップの多様さから、高級コンデジか?一眼サブか?
どちらにも対応できるのはさすがですが、単独のシステムとしてはどうでしょうね。
ただ、昨年からオリンパスがやっと本腰を入れて来た感があり、
これで大きく変わって行く期待がありますね。
小柄で高性能な単焦点レンズが話題になっていますし、
ボディも、OM-Dにはフラッグシップと呼ぶに相応しい雰囲気と機能があります。
ミラーレス乱立時代となり、以前より影の薄れた印象のMFTですが、
「家電屋の作るパワーズームはどうも・・」という人にも、
オリンパスの今後の動きで、今後の盛り上がりが楽しみと言えそうです。
OLYMPUS PEN-F Zuiko 38mmF1.8 RVP
ミラーレスの場合、コンパクト性を重視するのか、
通常の一眼同様の機能性を期待するのかで選択が違ってきます。
特にMFTは、GF3のようなコンデジと変らない大きさのものから、
OM-Dのような高級機まで、使う目的で大きさも価格も結構差があるようです。
ここは、最初に切り分けが必要かなと思う部分です。
ボディは、
・コンパクト性重視なら・・GF3、E-PM1、E-PL3などほぼコンデジ級。
アリア式・・な一眼の醍醐味はある程度切り捨てが必要。
・機能性能重視なら・・G3、E-P3、OM-Dなど液晶チルトやEVFなどの装備、大きめのレンズも支えるボディサイズも必要。
普通の一眼レフとまずは遜色ない使い方が可能。
逆に考えれば、一眼レフと大して変らないサイズ、重さになってしまう。
OLYMPUS PEN-F Zuiko 38mmF1.8 RVP
ミラーレス“一眼”と言っても、
MFT位になると、立ち位置が微妙にコンデジに近いので、
明確な差別化と言う意味では、大口径の活用ですね。
また一眼レフから見れば、レンズも小さく、深度も深いです。
例えば、ZUIKO 45mmF1.8の場合、
135判換算では、90mmの中望遠となりますが、被写界深度はあくまで45mmなので、
ボケは弱くなるが、ピントの幅は広くなるという事です。
これがつまらないと思う人は、MFTの選択自体がまちがってるので、スルー。
たしかに、大口径は深度の薄さを味わうものですが、
シャッター速度を稼げるという面も半分あり、ここはそのまま活きる訳ですね。
という事で、MFTの特徴を引き出せるのは、大口径だと考えてます。
中途半端なズームは捨てて、せっかくの機動力を大口径至上主義で活かしませう。
小さいシステム程、レンズを一度に持ち歩けるのだから、
単焦点をたくさん揃えて、マメに交換しまくるのが楽しいように思います。
Qやニコン1を見たときも、ズームはどうでもいいから、
最初に単焦点3本出してたら、もっと面白かったんじゃないかと思います。
Qのコンセプトも「レンズ交換の楽しさ」だったと思いますが、
トイレンズ以降、全く気配がありませんね。
ただ、望遠はこれまたコンデジの弱い所なので、
望遠ズームにはあやかった方が良さそう。
OLYMPUS PEN-F Zuiko 38mmF1.8 RVP
MFTは、オリンパス、パナソの2社が跨げるのも魅力ですが、
実際は、パナはパナボディでないとレンズの動作に制約があるなど、
完全互換とはいい難いみたいですね。
一般に、ボディはオリンパス、レンズはパナソに歩がある印象です。
オリンパスボディは、ボディ内手ぶれ補正があり、デザインに雰囲気があります。
「ドラマチックトーン」に代表される、アートフィルターの面白さも、
オリンパスが独自の世界を築いてる感じですね。
ただ、一部旧機種とE-PM1以外は、価格も高め。
パナボディは、なんだかコンデジが大きくなったような感じですね。
発売半年弱のGX1が3万円、GF3に至っては1万円台と投げ売り状態です。
「LUMIX」のロゴが癌なんじゃないかと思うのですが。。
ただ、タッチパネルの装備は、魅力ですね。
レンズに関しては、開発に意欲的で評判がよく、インパクトがあるのは、
ほとんどパナの方だという印象です。
しかし、昨年からは、本筋のフォーサーズ消滅という背景のためか、
前述のようにオリンパスがやっと本気になって来ました。
まぁパナボディにオリレンズだと、
手ブレ補正が一切効かない組み合わせであるというのもありますね。
OLYMPUS PEN-F Zuiko 38mmF1.8 RAP
アリア式スマートシステムから見て一番の問題となるのは、
現行マクロが、実質「マクロ・エルマリート45mmF2.8」のみという点です。
が、これがライカの名に恥じない、かなりいい描写なので、出来れば除外したくない・・
そうなるとレンズも大きめ、ボディもそれに相応しいものを・・と、結構難しいのです。
これを使うならと言いますか、マクロをやるなら、
ボディも上述の「機能性重視群」になってきますね。
が、かろうじてE-PL3なら、チルト液晶になっている事から、
コンパクトでありながら、マクロ撮影にも耐えうるかもしれません。
そもそもズイコーと言えば、マクロが最も充実したレンズ群なのに、
オリンパスはこれまで信じられない手抜きで来ていましたね。
大口径3本の次は、ズイコーマクロ復活ですか?
OLYMPUS PEN-F Zuiko 38mmF1.8 RAP
フォーマットが35ミリの1/4なのだから、
やはり通常の一眼レフの半分くらいのコンパクトさに抑えるのが理想ですね。
すると、旅などにも一式持って行けるし。
ボディは、安くて手ブレ補正も付いた、E-PM1でいいのではないでしょうか。
レンズによってバランスは苦しくなるでしょうが、
「大きいものは買わない」という抑止力にもなります(笑)
E-PL2の方がレンズとのバランスは良さそうですが、
実機見ると意外に大きいですし、プラボディのシャンパンゴールドがなんだか・・
オリのレンズでブラさない自信があれば、GX1でもいいですね。
・中望遠 M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 24,000円〜
・標準 LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. 40,000円〜
・広角 LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. 26,000円〜
・望遠ズーム LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S. 30,000円〜
アリア式からは逸脱しますが、
MFTの醍醐味という点では、結構綺麗な構成だと思うのですが。
これ位の大きさなら、全部持ち歩くのも苦ではないでしょう。
まずズミルクスが全然コンパクトではないのですが、
4万円でライカのF1.4が使えるというのは、正に醍醐味です。
F1.4は、現状このレンズのみですし。
これが大き過ぎだと思う人は、解像番長の20mmF1.7でいいと思います。
マクロは欲しいレンズですが、デカい上に価格も6万近くと高めなので、
ライカ2本も要らないという事で除外。
広角は、出来ればオリンパスの12mmF2が欲しいですが、
6万円台と高価です。
14mmも評価は高いですし、この構成では唯一のパンケーキです。
OLYMPUS PEN-F Zuiko 38mmF1.8 RAP
望遠ズームは、ある程度大きくなるのは仕方ないですね。
パナの方がテレ側が長く、安いという点で優位だと思うのですが、
重さが380gあるのに対し、オリの望遠ズームは、190gと軽量です。
さすがにそこまで軽いと相当チープそうですね。
「望遠ズームなど不要だ!」というサムライは、
その分を広角に付け足して、12mmF2という3本構成では如何でしょうか?
標準ズームは、前述のようにコンデジとの差別化が難しい所かなと思います。
パンケーキのPZ 1242は、ユーザが口を揃えたように旧キットの1445の方が上!
と評価してますし、いずれにせよF5.6になります。
逝くんならやはり、大口径ズームの1235F2.8だと思いますが、
MFTのレンズに8万出すのは、ベーシックな構成で信者になり、
本腰入れたくなったら・・でもいいのではないでしょうか?
OLYMPUS PEN-F Zuiko 38mmF1.8 RAP
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