昨年、レンズメーカーとして再出発した安原製作所から、
第二弾のNEX用レンズ「MADOKA180」が発表されました。

焦点距離は7.3mm、F値はF4、MFのみで、価格は23,000円。

前回は5倍マクロという事で、変態向けの設定でしたが、
こちらは、価格も手頃で気軽に魚眼の楽しさを味わえそうですね。
更に同社の歪曲除去ソフトを使うと、MADOKAで撮った画像から、
歪みを取れるんだそうです・・これ結構凄い絵が出来ますよね。


madoka

大きさも、NEX-5に装着でこの感じですから、
SEL16にワイコン付けて超広角状態よりもコンパクトです。

円周魚眼で連想するのは、
キューブリックの「時計じかけのオレンジ」です。
「2001年・・」でも超広角の使い方が印象的ですが、
「時計・・」では、主人公の不良が街でひっかけた女子を部屋に連れ込むシーンで、
魚眼がとても印象的に使われてました。
(「スイス軍の行進」がバックに流れるシーンです)
円形だったか、対角魚眼だったか覚えてませんが、
円形魚眼で部屋を撮ると、「時計じかけ・・」になるんですよね。

また、丸い画面だけではなく、NEXではスイングパノラマを使って、
普通の横長の写真を撮る事もできます。

安原さんのサイトでは、VRパノラマを使った作例がありますが、
とにかく、全てを収めるというには、こういう使い方もあるんですね。
これが魚眼のトレンド?

円周魚眼は、フィルム時代に、ロシア系のMC Peleng 8mmを使った事があります。
まぁ普通の人が気軽に買える円形魚眼というと、他にはありませんでした。
たしかメーカーはLOMOではなかったでしょうか?
1106

1103
( MC Peleng 8mmF3.5 )

猫だと寄りすぎて、キューブリック画像にはならないのですが、
部屋が全部見えてしまいますね。

たしかカメラは、ペンタックスSPだったと思います。
M42のボディとしては、Bessaflex TMが結局一番使い易かったですかね。

1101
1102
( MC Peleng 8mmF3.5 )
私は、魚眼や超広角でイタズラに歪めた猫の撮り方はキライなのですが、
端っこで体全体を曲げると、シャガールっぽい雰囲気がして気に入ってます。

安原製作所では、「魚眼としてトップクラスの性能」と謳ってますが、
買えば、結構な価格になるこのクラスでトップなら、かなり買い得なレンズですね。
まぁ広角ほど構図に神経質になりがちですが、あまり狙わず、
先ずは楽しんでたくさん撮ってみるのもいいんではないでしょうか。

街撮りには特に面白そうです。