DC.Watchにα65のレビューが掲載されています。

国内では当面、α65を見る事も出来ない感じですので、貴重ですね。
狭いOVFよりは、見えが微妙とは言え、広いEVFの方が快適ですし、
APSC一眼レフとしては、現状CPダントツと言えるのではないでしょうか。
更にエントリクラスの大きさなので、サブとしてフルサイズとの棲み分けも
出来そうで、77より遥かに関心があります。

77との差は、連写の枚数と液晶の動き、ボディの材質などですが、
記事を読んでみると、AFの測距点数・・特にクロスの数が違いますね。
(77は11点、65は3点)
それでもα900の中央1点よりは、遥かにマシですが。

ISOオート時の上限、下限設定なども65は100〜1600固定とありますが、
こんなのソフトの違いでしかないのに、わざわざ差別化しなくてもいいのにな
と思います。

で、改めてボディを見てみると、歴代のαとは結構違ってますね。

A65127
先ず背面を見てみると、電源が違う所に行ってます。
既存αは、モードダイアルの下にスライド式のスイッチがあるのですが、
α55から?は、シャターボタンの外周に変更になったようです。
ワンプッシュAFボタン、Cボタンも無い、
ジョイスティックも無いですし、ボタンレイアウトは如何にもエントリ機
というか、コンデジな感じで、この辺は77の方がやはり使い勝手は良さそうです。

A65129
上を見ると、露出補正とISOだけはここに残ってますね。
WBやDRIVEボタンも本来はこの辺にあるのですが・・
一番気に入らないのは、モードダイアルを見る限り、
カスタムポジションが無い!
77には700と同じ、MR(マイレジストリ)というのがあるんですが、
カスタム登録が出来ないか、呼び出しに手間がかかるようになってるのでしょうか?
こんなの今時、気の効いたコンデジにさえ付いているのですが。

A65130
更に横を見ると、何だ?このAF/MFってのは、
本来ここにあるのは、AFのモード切替スイッチで、
シングル、オート、コンティニュアス、マニュアルの4つを切替る仕様であり、
α200にさえこのスイッチは付いていたぞ!
ここは、αの使い易さのポイントでもあるのですが、
これもα55から?こうなっちゃったみたいですね。

で、更に更に気になるのは、記事中の以下の部分です。

「 他に気がついた点だが、「フォーカスエリア」をローカルに設定すると、十字ボタン中央のAFボタンでAFエリアが選べるようになる。だが、「被写体追尾」がオンになっているとAFボタンが追尾フォーカスの被写体設定ボタンとなってしまう。このため、この状態でAFエリアを選択する場合には、再度「フォーカスエリア」選択から「ローカル」を選ばなければならない。自分でAFエリアを選択する「ローカル」を使う場合には、「被写体追尾」の設定をオフにしておくとよいだろう。

ここで言う、「被写体追尾」とは、一般のコンティニュアスAFの事ではなくて、
TLM効果による、常時追従機能の事です。
つまり私が拘る、フレキシブルスポットと、この「被写体追尾」のロックオンは、
併用が難しいという事かな。
これってこのカメラを連写マシンとして楽しむには、結構イタイと思うんですが・・

更に引用

「被写体追尾と顔検出AFのどちらも、シャッター半押し前は画面上のどこでも□マークが被写体を追いかけてくれるが、シャッターボタンを半押しにしたときにピントがあうのは、15点あるAFエリア上のどこかに限定される。□マークとAFエリアが一致していればそのままピントが合うのだが、一致していないと思わぬところでピント合わせが行なわれることとなる。この辺の使い勝手には注意が必要だ。」

だったら、画面中のどこでも追いかける意味があるのか?と思うのですが・・
□マークというのは、元からあるAF測距点の事ではなく、被写体追尾カーソルの事で、
ファインダー中で虫のように動き回る、TLM機独特のフォーカスポイントです。

つまり「被写体追尾」でヘタに半押しすると、ピント位置が変な所に行ってしまう事もあるので、修正がやっかいという事でしょうか。。
この辺は、本当に使ってみないと感触が取れない部分ですね。
そういう意味でも、このTLMスーパー連写マシンというのは、
α65位からのお試しが適格かなと思います。


サンプルに見る画質については、やはり記事にもある通り、
このキットレンズでは、遠景がボロボロですね。
77が出る迄は、新品でも6000円台で売ってた破格のレンズなので、
私も使った事ありますが、階調はキットレンズにしては悪くないのですが、
解像がいまひとつ足りない印象でした。
海外のサンプルではそうでもなかったのですが、
被写体が建物と風景とでは、要求される解像力も違いますからね。
キットレンズとは言え、2460万画素程度なら、余裕で解像すると思うんですが、
なんだか微妙ですねぇ。

現状、APSCレフでそそられる唯一の機種である事に変わりはないですが。