フィルム時代、カメラヲタクの間には、ライカの法則というのがありました。

「最初にライカを買うのが一番安上がりである」

この意味は、

「色んな機材を使っても、結局ライカを買う事に行き着くので、
最初からライカにすれば、一番無駄がない。」

この法則はかなり当たってると思います。

ライカは、散在カメラの筆頭みたいなものですから、最初は手が出し難いです。
先ずそれだけの価値を認められません。
が結局、描写、所有欲、実用性(使い勝手)・・
全てを高次元で満たせるカメラは、ライカ位しかないんです。
・・RではなくてMの事ですけどね。

Mの凄さは、人の写真を見てても判りません。
自分で意識して撮ったものが、「今迄騙されてたんじゃないか?」
と思う程、凄い精細感で写ってるのを見て堕ちてしまう訳です。

ヲタクとしてあれやこれや手を出してる間に、
そこへ近づくための精神的基盤が固められてる。というだけなのです。

この法則はそのままコンデジに当てはまり、

「最初からGRを買うのが一番安上がりである」

と実感しました。

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( GR DIGITAL3 f2.8 ISO64 )

デジタル参入後の私のコンデジ遍歴を紹介しますと・・

PowerShot Pro1
DSC-L1
FinePix 6800Z
PowerShot S70
DMC-LX2
PowerShot S90
DSC-WX1
DSC-N2
DSC-W300
DMC-LX3

まぁコンデジとしては、S90位が一番落ち着けたのかなぁとは思いますが、
当時は、立体感のあまりの無さに、使うべきでない・・と決めつけました。
Sシリーズの新機種という事で過度な期待をしてしまったんですね。

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(PowerShot S90 f4 ISO80 )

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(PowerShot S90 f3.2 ISO160)

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(PowerShot S90 f4 ISO80)

でもまぁ、LX3に比べれば、猫の写真もまずまずで、
これでもう少しヌケが良ければ、コンデジ的には充分な役割だろうと、今なら思います。

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( PowerShot S90 f2 ISO80 )

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( PowerShot S90 f2 ISO125 )

S90に比べれば、WX-1はかなり使える画質でしたが、
今のサイバーショットは、家電丸出しな感じで、カメラとしてどうもなー。
裏面照射で夜や室内に強いと評判でしたが、基本は塗り絵・・
昼間でも塗り絵なケースも多々ありました。

DSC03405
(DSC-WX1 f7 ISO170)

DSC03569
(DSC-WX1 f2.4 ISO320 )

DSC03370
(DSC-WX1 f2.4 ISO400 )

DSC03454
(DSC-WX1 f7.1 ISO160 )

DSC03542
(DSC-WX1 f7.1 ISO160 )

DSC03552
(DSC-WX1 f7.1 ISO160 )

DSC04305
(DSC-WX1 f2.4 ISO250 )

N2に至っては、神で・・描写の厚みについては、GR以上とも思います。
ただ、カメラとしては、ただのコンデジで、RAWもありません。
AF位置をタッチで指定出来る機能までは、良かったですが、
操作が全てタッチパネルのため、全機能が階層メニュー下にあり、
露出補正まで3階層という、許せない操作仕様でした。
NEX-3購入でコンデジ不要と先走り、処分しました。

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(DSC-N2 f4 ISO160 )

DSC00090
(DSC-N2 f4 ISO160 )
GR3なら、飛んでる所だと思います。

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(DSC-N2 f4 ISO160 )

DSC04511
(DSC-N2 f4 ISO160 )

このむっちり感は、コンデジとして驚愕ですねー。
でも相当条件が良くないと、ここまでは出ませんし、
室内や暗所はダメです。

という事で、パート2へ続く。