tombo2件の赤トンボを撮るとき、デジのデジタルズームを最大にして使っていたのだが、何度やってもAFが背景にばかり合ってしまう。更にデジタルズームの画質はアイコン程度だ。
「ま、いいや、、赤トンボだ。。」
と適当に撮るのを切り上げて、トンボを眺めていたらある事に気づいた。
「このトンボは真近に寄っても逃げない。。」
トンボは複眼だから明らかにこちらの存在はわかってるし、まして顔がこっちを向いていた。でもその場から動かないのである。
「トンボは実際、何と美しい体をしてるのだ!」
真横からトンボの体を見ていると、まるでレーシングマシンの様だ。
頭から腹にかけての、固く戦闘的で、丸みと艶を持ったフォルム。更に6本の足は何と力強く、4枚の羽は何と繊細に出来ているのだろう。
子供の頃、オニヤンマだ、ギンヤンマだと騒いでいたこともあったが、こんなに近くでトンボを観察したことはなかったし、その美しさに気づいたこともなかった。
しばし見とれていながらも「これならマニュアルで撮れるのではないだろうか」と、
私はトンボが去らない事を願って部屋の中まで接写レンズを取りに戻った。
ローライナー3という、一番近接の利くレンズを装着し、最短固定にしてかなり絞ったが、
ファインダーを見てるだけで難しい。。トンボの体は、こちらを撮ればあちらが立たずである。
先ずは、”トンボが居ました・・”でいいだろう。
上述の感動のフォルム,ディテールは、虫を撮るのは、猫より遥かに難しそうだ。。
ともあれ、私は赤トンボからのメッセージのようなものを感じて悦に入っていた。