二眼レフの利点としてよく言われる事の筆頭に、「WLF(ウェストレベルファインダー)は、相手に対してお辞儀をする体勢になるので警戒され憎い云々」といった事がある。
自分は猫が主な被写体なのであまりこの事を感じたことはない。。少なくともウチの猫はそれが撮影であるという事は理解しており、そういう時は原則いい顔をしない(笑)。
が、単純にカメラを顔の位置で構えなくていいのでラクだと思うし、状況の全体が良く見える。
反面、アイレベルでの絵が欲しいときは極めて不便だとも思う。
また、普通のカメラでは、撮影者目線=カメラ目線だが、WLFではそうならない。自分を見つめる猫を撮ると、写真の中で猫は上を向いてるだけである。
それは置いといて、もうひとつWLFの重要な側面は、近視でもそのまま使えるという点だと思っている。

実は先日、眼鏡を割ってしまった。隣の駐車場で草むしりをしていた篤郎を追い掛けているとき、顔から外れてコンクリートの床に直行してしまったのである。
コンタクトレンズは持ってない。。ワンデイアキュビューが5組くらい残っているだけ。
眼鏡を新調する余裕は暫く無い。。
日々の生活をどうするか・・何より写真のピント合わせをどうするか。。

が、焦る必要はない。WLFはファインダーレンズが無いためだろうか?どんなに眼が悪くても自分の頭の位置を動かせばしっかりとピントが見えるのだ・・なんと弱者に優しい機能ではないか(笑)。
ミラーが間に入るだけなので、レンズを眼鏡代わりにしているのと同じである。
もちろん二眼でなくとも、コンタックス645でもそれは同じ・・プラナーを眼鏡にしているのだ。なんと美しい視界ではないか!
ルーペは視度が固定されるため使えなくなるが、ファインダーまで充分に寄れるため、実質必要ない。。というか近視である程有利である。
つまりカメラをWLFで、あるいは目測のローライ35などで使う限り、眼鏡もコンタクトも必要なし。
ローライにおいてはアイレベル用のミラーもあるので、アイレベルで裸眼が使える唯一のカメラと言うことも出来る。

撮影の予定が無くともローライを持ち歩き、眼鏡が必要になったらローライを通して見る。。なんて事を実行する勇気はないが、理屈上は可能だ。